女性であれば、恋をすると少なからず下着に気を使うようになるもの。
待ちに待った初めてのベッドインで、少し大人っぽくセクシーに黒や紫の下着を身につけたら、彼に「ずいぶん派手だね」と微妙な反応をされて、がっかりしたことはありませんか。
初めてのセックスでは、白や薄ピンクなど清楚な下着を身につけるのが暗黙のルールなのでしょうか。今回はそのナゾにせまってみました。
◆なぜ男は派手な下着を好まないのか？
霊長類のコミュニケーション研究の第一人者である正高信男さんは、男性が派手な下着を好まない理由について次のように分析しています。
「派手な下着を着けている女性は興醒めという男性の意見を、日本ではしばしば耳にする。なぜか？この理屈を敷衍（ふえん）すると、相手がみられることの心づもりをあらかじめしていた、そのことが男性をがっかりさせたのだ、ということになる。
この場合、男性は下着姿になることを予期していない異性とのセックスすることを期待していたのだ。ところが、脱がしてみるとあにはからんや、それなりの対応をしていた。「なんだ、そんなつもりだったんだ」と予想を裏切られ、興醒めするのだろう」
女性は純粋無垢な天使で、性欲などあるはずがない…と思い込みたいのが男性の本音なのでしょう。
◆下着選びは彼のロマンを壊さないように
ちなみに正高さんによると、この傾向は日本人男性特有のものらしいです。アメリカでは、セックスがある日にはあらかじめ準備をしておくのがマナーと考えるため、大胆でセクシーな下着をつけるのがマジョリティなのだとか。
アイドル界をみても、日本の場合は、デビューしてからファンに支えられて成長していくという特性があります。ひょっとすると、日本人男性は、「じぶん手で育てる」ことに強いこだわりがあるのかもしれません。依存的な日本人の気質がよく反映されていますね。
そのため、下着を選ぶときも最初のほうは清楚なデザインを身につけて、回数を重ねるごとに大胆でセクシーなものを選ぶなど、少しずつバリエーションを広げていくようにすると男性の欲求を上手に満たすことができるでしょう。あくまでも「彼に開発された感じを出すこと」が大切です。
参考文献：正高信男『ゲームキャラしか愛せない脳』ＰＨＰ新書
