妊娠中、乳首やデリケートゾーンの黒ずみに悩まされる女性は少なくありません。株式会社シナジアの調査では、73.93%の女性が「妊娠や出産でデリケートゾーンや乳首が黒ずんだ」と回答しているそうです。
かくいう私もその1人。これまで2度の出産経験がありますが、妊娠のたびにデリケートゾーンの色が濃くなった気がして、げんなりしてしました。
妊娠中の黒ずみはしょうがないもの…と諦める女性も多いかもしれませんが、ケアするのとしないのでは産後の肌がまったく違います!
今回は妊娠中のデリケートゾーンが黒ずみやすくなるメカニズムと、妊娠中・産後に行いたいセルフケアの方法についてご紹介します。
目次
妊娠中にデリケートゾーンの黒ずみがひどくなる理由
そもそもなぜ女性は妊娠すると乳首やデリケートゾーンが黒ずむのでしょうか。その原因は、女性ホルモンとして有名な「エストロゲン」と「プロゲステロン」が関係しています。
この2つの女性ホルモンは、通常は月経周期に合わせてうまくバランスを保っています。しかし妊娠をすると、これらの分泌量が出産するまで増加し続けることで、「メラノサイト(色素細胞)」が刺激され、メラニン色素が大量に発生します。
メラニン色素といえば、紫外線から肌を守る役割がありますが、あまり増えすぎるとシミやそばかすの原因にもなります。
妊娠中はホルモンバランスが崩れることで、デリケートゾーンや乳首の黒ずみも目立ちやすくなるということですね。
妊娠で悪化した黒ずみはいつ頃もとに戻る?
妊娠中に大量に分泌された女性ホルモンは、産後になると少しずつ分泌量が減っていきます。それと同時に体にできた黒ずみも薄くなっていきます。しかし残念ながら、妊娠前の色に戻るというわけではありません。
冒頭にご紹介した「デリケートゾーンの黒ずみ」に関するアンケートでは、「産後の黒ずみは何週間・何か月ぐらいで元に戻った?」という質問に対して、3割の女性は「元に戻らなかった」と回答しています。
私は、過去2度の妊娠と授乳で、乳輪がピンクから赤黒い色へと変化してしまいました。1人目のときはそれほど気にならなかったのですが、2人目の妊娠中に乳首があきらかに黒くなったのがわかりました。
ほかにも黒ずんでいるところはないかな…とデリケートゾーンをみると、何となく黒ずみが濃くなったような気がして……。とてもショックで、慌てて黒ずみを防ぐ美容液を購入し、自宅ケアに励んだのを覚えています。
産後にデリケートゾーンが黒ずんでも、何もしない女性が約8割
さらに同アンケートでは、「妊娠中や産後にデリケートゾーンや乳首の黒ずみに対して何かケアをした」と答えた女性は2割ほど。残り78%は「特に何もしていない」と回答しました。
多くの女性が妊娠をきっかけにデリケートゾーンの黒ずみを自覚しているのに対して、日頃からケアしている方はほとんどいないのが現状のようです。
産後は子育てに追われて忙しかったりして、どうしても自分の体を労わる時間が後回しにされがちですよね。とくに子どもが小さいうちは、気軽にエステや美容皮膚科に出かけるのも難しいでしょう。
その場合は、黒ずみケアの石鹸や美容液などを選んで、自宅でケアすることからはじめてみるといいかもしれません。
妊娠中にできる、デリケートゾーンの黒ずみケア
デリケートゾーンの黒ずみケアは妊娠中からはじめることをおすすめします。次の項目では妊娠中からできる、デリケートゾーンの黒ずみケアと注意点をまとめました。
石鹸の使用は避け、常に清潔を心がける
デリケートゾーンの皮膚はとても繊細で、まぶたよりも薄いといわれています。妊娠中はいつも以上に皮膚がデリケートになっているので、デリケートゾーン専用の石鹸であっても、使用するのは避けましょう。
ただし常に清潔を保つことは大切です。お風呂では、ゴシゴシ洗わずに、指先で優しく小陰唇などを洗い流すようにしましょう。膣の中は洗う必要はありません。ムリに指を入れてゴシゴシ洗うと、膣炎などの原因となりますので気をつけましょう。
乾燥を避け、保湿を念入りに
乾燥は黒ずみの原因となります。妊娠中でも使える美容液やクリームなどを選んで、日頃から保湿ケアを続けましょう。
私は妊娠中・産後ともに「アンダーレスQ」という美容液を使用していました。医薬品会社が作った膣専用の美容液で、敏感肌の人にも配慮した無添加処方なので、妊娠中でも安心して使用できますよ。
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なるべく同じ姿勢を避ける
妊娠中期以降、お腹が重くなってくると、どうしても同じ姿勢を取ってしまいがち。
長時間、座ったままでいると、蒸れや摩擦などでデリケートゾーンの黒ずみも悪化してしまいます。こまめに立ったり、運動したりするように心がけましょう。
産後のデリケートゾーンの黒ずみケア
続いて、産後のデリケートゾーン黒ずみケアについて解説します。
産後の黒ずみケア、いつから始める?
産後の黒ずみケアは産後1か月検診が終わって、医師から「異常なし」と言われたら開始のサイン。とはいえ、傷の痛みが残っている場合は、痛みがとれてから始めることをおすすめします。
黒ずみケアの石鹸で泡パック
産後の傷の痛みや悪露が気にならなくなったら、デリケートゾーン専用の石鹸を使って、黒ずみケアをします。(ただし授乳中の方は、肌が敏感になっているので、使用を避けたほうがいいみたいです。私は知らずに使っていましたが……汗)
泡立てネットで泡を作って、デリケートゾーンの気になる部位を泡パック。数分放置してシャワーで流すとにおいもすっきりします。
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保湿も忘れずに続けよう
妊娠中から引き続き、膣の保湿は忘れずに続けましょう。とくに産後の膣は乾燥しやすく、そのままにしていると黒ずみだけでなく、たるんだり萎縮したりして、「老け膣」の原因となります。お肌のケアと同様に膣の保湿ケアも習慣にしていきましょう。
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まとめ
今回は、妊娠中や産後にデリケートゾーンが黒ずみやすい原因と対処法をお話しました。
お肌や髪のケアはするのに、膣ケアをしない日本女性って多いですよね。
妊娠と出産で酷使した膣。産後何もケアしないで放置していると、においや黒ずみが悪化するだけでなく、濡れにくさや性交痛を感じたりするなど、性生活にも影響をもたらします。
産後は膣トレとあわせて、「膣の保湿」も習慣化することをおすすめします!
