不倫相手やセフレ君とのセックス。“いけないこと”と分かっていても、相手の体無しでは生きていけない・・・。
そんな経験をしたことはありませんか。たった一度のセックスで得た快感により、私たちが“性の虜”となってしまうのはなぜでしょうか。
今回は、この疑問について、「セックス中に分泌される脳内物質」から考えてみたいと思います。
◆人が恋に落ちるのはドーパミンのせい
私たちがセックスで快感を覚えているとき、脳の中ではドーパミンという脳内物質があふれています。このドーパミンがA-10神経に作用することによって快感が生まれているのです。
これは人が恋に落ちるのと同じメカニズム。好みの異性を目にしたとき、私たちの脳内には大量のドーパミンが駆け巡り、その快感によって「また会いたい」という衝動が走ります。
つまり、恋も性欲もすべてこの「ドーパミン」が支配しているということ。
このドーパミンは、体への負担が大きいため、長続きしないといわれています。その期間は、18ヶ月から3年ほどとされています。
「3年目の浮気」という有名な歌がありますが、これも脳科学的に証明されたフレーズだということですね。
◆セックス依存を引き起こす恐ろしい快感ホルモン
さらに私たちは恋をしているとき、フェニルエチルアミン(PEA)というホルモンが多く分泌されています。このホルモンは、出会ったばかりや不倫などで精神的に不安定な状態のときに多く分泌され、麻薬のように強烈な快感をもたらすといわれています。
不倫や浮気をやめられない人が、次々と違う相手を求めてしまったり、さらに過激な性行為を求めたりするのは、そのドキドキを感じている状態でのセックスを忘れられないから。
さらにエスカレートすると、セックス依存症を引き起こす恐ろしい快感ホルモンなのです。
◆セックスは脳で感じるもの
「セックスは脳で感じるもの」という言葉があるように、私たちが快感を覚えているときは、たくさんの脳内物質が分泌されていることがわかりました。
上記以外にも、セックスをしているとき、私たちの脳内には、セロトニンやオキシトシンなど、幸福感や自信が持てるような脳内物質も分泌されています。
セックスの快感は、ときに不倫やセフレなど不毛な恋へと引きずりこむ要因となるもの。その一方で、パートナーとの良好なコミュニケーションを図る手段でもあります。
そう考えると、セックスって私たちが考える以上に奥深いものなのですね。