セックス後、男性が「イった?」と聞いてくる理由と模範解答

「ねえねえ、イってるの?」セックスが終わるたびにこんな質問を投げかけてくる彼に戸惑ったことはありませんか。

セックスでオーガズムを感じた事のない女性は半数以上と言われているなか、「一生懸命頑張っているに申し訳ない…」という気持ちからイク演技をしたことのある人も多いのではないでしょう。

「そっか、気持ちよさそうだったもんね!で、何回イったの?」と無邪気な笑顔で質問されると、なんとなく後ろめたさが残ってしまうもの。

この困った質問にはどう対処すればいいのでしょうか。今回は、セックス後、男性が「イった?」と聞いてくる理由と模範解答について考えていきましょう。

そもそも「イク」ってなに?

「イクとどうなるのかわからない……」オーガズム未経験の女性にとって、【セックスでイク】って最大の疑問ですよね。

普段からオナニーをしている人なら、「ああ、あの快感ね」とお分かりいただけるでしょうが、それでもよくわからないという方のために、まずはオーガズム(イクこと)のメカニズムをご説明しましょう。

オーガズムに達するまでの流れ

セックスの快感の波は、①興奮期、②平坦期、③オーガズム期、④消退期の4段階に分かれます。それぞれの段階で体にどんな起こる変化は次の通り。

【興奮期】
キスや愛撫などで性的興奮が高まるとき。クリトリスが充血して勃起。愛液が分泌され、膣が潤い、小陰唇が開く。

【平坦期】
興奮期の快感がしばらく続く状態。膣の入り口内部が締まり、子宮が上に引き上がって膣の奥が広がる。

【オーガズム期】
いわゆる「イク」の状態。膣の周りの筋肉が0.8秒間隔で小刻みに収縮し、全身にものすごい快感が流れます。

【消退期】
興奮していた体が少しずつ元の状態へ戻る。男性に比べて女性はゆっくりと時間をかけて落ち着きを取り戻します。

イクってどんな感じ?

オーガズムの感じ方は人それぞれですが、「感じる」と「イク」には明確な違いがあります。その快感の違いをコップに入った水で例えるなら、「感じる」は、コップに水を注いでいる状態。「イク」は、コップから水が溢れ出すような感覚です。

女性にイク感覚を例えてもらうと、「イク直前は一瞬だけ呼吸が止まる」「顔が火照って全身が温かくなる」「頭の中がふわふわする」「無になる感じ」という回答が多いです。

とはいえ、年齢やセックスの経験、性に対する考え方によって、性的興奮はあってもなかなかオーガズムに達しない女性もいます。

私も初めてのセックスから3年ぐらいは、オーガズムを体験したことのないままセックスをしていました。「イケないから……」と悩むことはありません。

あれこれ考え始めると余計にイキにくくなってしまうので、「体が気持ちのいいと感じること」を素直に深めていくといいと思います。

彼の「イった?」に隠された本音とは

さてさて本題に入りましょう。ここでは私の周りの男性たちに「イった?」と聞く理由をたずねてみました。

女性がイっているのか、本当に分からない

・「女性がイクところを見たことがないから」
・「本当に分からないから。とくに深い意味はなく確認してしまいます」

ずばり一番多いのが「本当に分からないから」という本音。男性の欲求を満たすAVでは、女優さんは激しく「イクイク~~!」を喘いでいますが、実際はそんなふうに感じる女性はいないですよね。女性のオーガズムはもっと地味で分かりにくいものです。だからこそ男性は聞かずにはいられないのかもしれません。

自分のテクニックに自信がない

・「感じているか不安だから」
・「元カノに浮気をされたことがあってセックスに自信がない」

自分のテクニックに自信があるという男性はそんなに多くありません。「イケない…」と悩む女性が多いように、男性も「どうしたら彼女を満足させられるんだろう」と悩んでいるんです。

もっとテクニックを向上させたい

・「どうしたら感じるのか、教えてほしいので」

セックス後の「イった?」は女性にとっては煩わしい質問ですが、この言葉には男性の“向上心”が表れていることも。適当に聞き流したりせず、セックスの話し合いをするきっかけにつなげてみるといいかも。

「気持ちよかったよ」と認めてほしい

・「リアクションがほしい」
・「褒められるとやる気が出るから確認したい」

フェラのときに男性が声を漏らしたり、腰をガクガクさせたりする姿をみるのが好きな女性って多いですよね。これは男性が感じる姿を通して、自分が認められた気分になるからです。男性が「イった?」と聞くのもこれと同じ。愛する女性に“認められたい”という気持ちの表れなのです。

一緒にイキたい

・「一度も一緒にイッたことがないので。『イク』『イキそう』とか声に出してもらいたい」

「一緒にイってみたい」という声も聞かれました。これはなかなかハードルの高い願望ですが、たまには「イキそう…」と声に出してあげると男性も興奮するかもしれませんね。

彼の「イった?」に対する模範解答

男性の射精と違い、女性のオーガズムは外から見ているだけでは分かりにくいもの。経験上、男性が「イった?」と聞いてくるときは、女性はイっていないことがほとんどですが、男性の「イった?」という質問には、不安や女性へのやさしさが表れています。

そんな彼らの気持ちを察して、たとえイケていなかったとしても“思いやりの言葉”をかけてあげられるといいかもしれませんね。

模範解答:「私、まだイクってどういうことなのかよくわからなくて…でもすごく気持ちよかったよ」

こんな感じで素直な気持ちを伝えれば、彼も安心できるはず。逆にやってはいけないのは、「何度もイったよ」「少しイケたかな」などと嘘をつくこと。

こういってしまうと男性はそれ以上、セックステクを磨こうと努力しなくなりますし、嘘がバレてしまったときに男性を傷つけることにもつながります。

イクことにこだわりすぎないセックスを!

好きな人とのセックスでは「一度でいいからオーガズムを味わってみたい」と思うもの。でも、イクことにこだわりすぎて、セックスそのものに苦手意識やコンプレックスを抱いてしまうと、せっかくの行為もつまらなくなってしまいますよね。

「こうあるべき」という考えは捨てて、愛する人にすべてをさらけだすつもりで、快感に溺れてみましょう。イクことへのこだわりを捨てたら、案外すんなりイケるようになるかもしれません。