妊娠力に影響を与える性感染症チェックリスト

彼氏一筋だし私には性感染症なんて関係ない!と思っていませんか。特定のパートナーとしかセックスをしない人でも、元カレ、その元カレの元カノ……と考えていくと完全に安心とは言い切れません。

性感染症には妊娠力や赤ちゃんに影響を及ぼす病気もあります。赤ちゃんが欲しいと思ったら妊活を始める前に性感染症を持っていないかどうかチェックしておきたいところ。そこで今回は、おりものや自覚症状から性感染症を見分ける方法をご紹介します。

精子が子宮に届かない可能性も?妊娠力に影響を与える性感染症

性感染症を治療せずに放置しておくと、子宮外妊娠や流産、早産になる可能性がたかくなります。最悪の場合、子宮や卵巣、卵管を失ってしまう事態になることも。

性感染症に気付くためには、普段からおりものの色やにおいをチェックしておくことが大切です。下記のチェックリストを参考に、自分自身でしっかりと身体を守っていきましょう。

カンジタ膣炎

おりものの状態:白色でおからかカッテージチーズのようにボロボロしている
症状:膣や外陰部の腫れ、ただれ、かゆみが生じる
妊娠力への影響:胎児に産道感染することもある
セックス時の自覚症状:性交による痛みや不快感が現れる

トリコモナス膣炎

おりものの状態:黄色や黄緑色をしていて泡状、悪臭が強い
症状:膣や外陰部に強いかゆみが生じる
妊娠力への影響:感染が卵管におよぶと不妊や流産・早産の誘因になる
セックス時の自覚症状:性交による痛みや不快感が現れる

クラミジア膣炎

おりものの状態:黄色味を帯びている
症状:おりものが少し増える程度で自覚症状が少ない
妊娠への影響:不妊の原因や流産・早産の誘因になることもある
セックス時の自覚症状:性交痛、腹痛、不正出血が現れる

淋病

おりものの状態:黄色、または茶褐色で膿性
症状:膣に炎症が生じる
妊娠力への影響:炎症が卵管におよぶと不妊症の原因になることもある
セックス時の自覚症状:性交痛、腹痛、不正出血が現れる

性感染症は誰にでもかかるもの!

普段セックスをするときはコンドームをつけてるし、特定のパートナーとしかセックスしないし……とまさか自分が性感染症にかかっているわけはないだろうと思い込んでいる方は認識を改めましょう。

セックス経験のある方なら性感染症は誰にでも移るものです。もっと言うならば「カンジタ膣炎」は免疫力が低下したり、抗生物質を服用したりすると発症しやすく、処女の方でもかかる可能性があります。

普段よりもおりものの量が多い、色が変わった、臭いが強いなどの変化が現れた場合は、すぐに婦人科を受診しましょう。

参考:池下育子『妊活 いますぐはじめたい6つの習慣』