セックスは妊娠前におもいっきり楽しんでおくべき理由

20代前半の頃、私は毎晩のようにお酒を飲み、酔っぱらって家に帰るのがめんどくさいから、男友達とその場のノリでホテルに行ったりしていました。

自他ともに認めるビッチです。いやー振り返ってみると、よくあんなに体力も性欲もあったなぁと我ながら驚きです。

当時の私が「28歳で子どもを産んで、半年近くセックスをしていない」なんて知ったら、どう思うんだろう……。

昔から「結婚、出産は20代のうちにしたい」と漠然と思っていたのですが、実際に経験をしてみると、生活は一変。仕事だけでなく、性生活もまるっきり変わりました。

今回は、夫婦生活を踏まえたうえで「妊活のベストなタイミング」を考えてみました。

産後は性欲が湧かない

妊活をはじめるときって、「仕事との両立」と「年齢のリミット」を考慮する女性が多いですよね。私は結婚したときに主人が40歳を過ぎていたので、自然と「すぐ子どもが欲しいね」という流れで子作りをしました。

仕事は在宅フリーランスなのでまぁペースを落とせばなんとか両立できるかなぁ…と。

実際、妊娠・出産を経験した今思うのは、「妊活をはじめるなら思いっきりセックスを楽しんでからにしよう」ということ。

個人差はあると思いますが、私の場合、産後は性欲が全く湧きませんでした。というか、現在進行形です。

育児で身体が疲れているのでセックスなんてめんどくさい…のが本音。たまーに夜間の授乳で目がすっかり冴えてしまったときに、ぐっすり眠るためにオナニーをすることがあるのですが、驚くほどアソコが濡れないんです。

カラカラに乾いた膣を指で触るのはつらいので、クリトリスをささっと触るだけのシンプルなオナニーで安眠しています。これだけ濡れにくいと、挿入とか絶対無理って思いますね。

妊娠中も同じです。つわりで気持ち悪かったり、お腹が大きくなって苦しかったりして、妊娠前のように自由にセックスを楽しむことはできなくなります。

安定期に入ったらきちんと避妊をしていればセックスしても問題ありませんが、実際は「お腹の子が気になって性欲が湧かない」というご夫婦も多いようです。

産後は夫婦のすれ違いがおきやすい

産後は性欲が湧かないだけでなく、夫婦2人で過ごす時間もかなり減って、すれ違いがおきやすくなります。

夜寝るときはもちろん、休日のおでかけだって24時間赤ちゃんが一緒。子育て中は「子どもが第一」になるので、ベッドに入ってからも“ママモード”が抜けません。たとえ主人がエッチをしたいと誘ってきても、エロモードには切り替わらないのです。

幸い、私たちの場合は、セックスがなくなっても関係は良好です。ふたりで協力しあって子育てをしているので、主人も産後の大変さをよく理解してくれていて、「セックスは子どもがもう少し大きくなってからにしようね」と言ってくれています。

しかしなかには、出産をきっかけに“姓の不一致”で離婚の危機に直面する夫婦もいます。

私と同い年の夫婦は、産後、奥さんが育児でへとへとになっているなか、旦那さんが「セックスさせてくれ」とせがむそうです。それで「今日は疲れているから」とやんわりかわすと、「浮気してもいいのか」と拗ねたりするのだとか。

奥さんは、「疲れているところにセックスを求められると、離婚の二文字が浮かぶ」と話していました。

妊娠、出産によって女性は少しずつ母性が芽生えていきますが、男性は奥さんが妊娠しても自分の生活はほとんど変わらないので、セックスモードになれない奥さんの気持ちを理解することができないという人も多いようです。

夫婦の危機を乗り越えるカギは「妊娠前のセックス」にある

先ほどのご夫婦のように産後にすれ違いが起きてしまったとき、夫婦の危機を乗り越えられるかどうかのカギを握るのは、妊娠前のセックスにあると思います。

子どもを作る前に愛情あふれるセックスで心と身体のつながりを存分に感じることができれば、産後の大変さも前向きに乗り越えられるのです。

妊娠、出産は女性のライフスタイルを一変させるビッグイベント。妊活のタイミングで悩む女性は多いと思いますが、産後も夫婦円満で育児を楽しむためにも、産前におもいっきりセックスを楽しみ尽くすことを頭の片隅に置いていただけると幸いです。