【妊活日記Vol3】医学的に見る、男女の妊娠適齢期は何歳?

女性にとって「妊娠・出産」は人生を左右する一大イベント。妊娠を考えている女性であれば、「いざ赤ちゃんが産まれたら自由な時間が減ってしまうし、仕事との両立はどうすればいいの?」と一度は考えたことがあるでしょう。

絶賛妊活中の私も「赤ちゃんが欲しい!」と言いつつ、「まだあと1年ぐらいは夫婦ふたりの生活をのんびり楽しんでもいいかな」なんて考えることもあります。

出産を経験した女性に話を聞くと、「30歳過ぎてからの出産は体力的にきついから、20代のうちにひとりは産んでおいたほうがいいよ」とアドバイスをもらうことが多いのですが、医学的にはどうなのでしょうか。今回は、男女の妊娠適齢期について調べてみました。

妊娠の仕組みをおさらい

妊娠適齢期について考える前にまずは知っているようで意外とよくわかっていない妊娠の仕組みについておさらいしていきましょう。

・STEP1「排卵」

「排卵日にセックスすると妊娠しやすい」ということは何となくご存知の方も多いでしょう。排卵日が近づくと、卵巣では「原子卵胞」という卵子が入った袋状のものが、卵胞刺激ホルモンの働きによって目覚め、成長を始めます。成熟した原子卵胞のうち最も大きくなった主席卵胞の中から、卵子が卵胞を破り卵巣から飛び出し、卵管にピックアップされます。これが排卵です。

・STEP2「受精」

卵子の寿命は約12~36時間。このときにセックスをすると、精子は子宮内に入り一目散に卵子を目指して泳ぎだします。1回の射精では数億の精子が放出されますが、そのほとんどは途中で力つきていきます。生命力の強い精子が卵子のバリアを破ると、受精します。

・STEP3「着床」

受精=妊娠ではありません。受精した卵子は「受精卵」と呼ばれ、細胞分裂をしながら卵管内を移動。子宮内に入り、ふかふかな子宮内膜に潜り込むと着床し妊娠が成立します。

女性の妊娠適齢期は20代

2014年に厚生労働省が発表した調査によると、女性が第一子を出産する平均年齢は30.4歳と言われています。子作り開始から妊娠までの期間は人それぞれですが、妊娠の期間が約10カ月と考えると30歳を目前にして第一子を授かる人が多いようです。

医学的に、女性の妊娠適齢期は20~34歳と言われていますが、「30歳過ぎてからでも平気なんだ!」と楽観視するのは危険です。海外の調査では、1年以内に自然妊娠できる確率は20代前半で約9割近くあるのに対して、20代後半で約8割、30代前半になると約6割、30代後半では約5割にまで低下しています。

こうしてみると女性の妊娠力は、20代後半からゆるやかに低下していることがわかりますね。子どもをいつか持ちたいと思うなら、「何歳までに産むか」をパートナーとなるべく早い時期に話し合ったほうがよさそうです。

妊娠と年齢の関係

女性の妊娠力低下には「卵子の老化」が関係しています。意外と知られていませんが、卵子のもととなる「原子卵胞」は私たちが胎児の頃から作られ、あとは増えることはありません。

生まれた時には約4~8万個ありますが、思春期には約1万6千個、成熟期には数千個にまで減少するといわれています。原子卵胞が減ると、排卵前に排出される卵子の数も減少。そのため、セックスをしても受精が難しかったり、染色体異常で流産をしたり、ダウン症などの障害がある子どもが産まれる確率も高まるのです。

一般的に卵子の老化は35歳頃から始まり、38歳から急速に進んでいくといわれています。年齢を重ねると、受精卵を着床する子宮内膜も老化することから、さらに妊娠力が低下するといわれています。

実は男性にもある「妊娠適齢期」

最近の研究では、男性の精子の受精能力は35歳を境に低下する傾向が明らかになっています。さらに流産のリスクは20歳の男性が「1」とした場合に、40歳では1.5倍、50歳では2倍に高まるそうです。そのほか、自閉症や発達障害、小児がんやうつ病の発症リスクも、男性の年齢があがるにつれて高まるといわれています。

妊娠のしやすさといえば「女性だけの問題」のように考えられがちですが、実は男性にも「妊娠適齢期」があります。私のパートナーは今年42歳なので、なおさら早く子作りしなければと焦ってしまいました。

まとめ

妊娠適齢期は男女ともに20代。遅くても35歳までに子作りするのが望ましいことが分かりました。一つの目安として人生設計の参考にするといいかもしれませんね。

私の年齢だと1年以内の自然妊娠率は8割。ただパートナーが40歳を過ぎているので、確率的にはもう少し下がるのかなぁと推測できます。

この記事を書いている今日は生理初日。「今月もダメだったかぁ」とお手洗いでひとりしょんぼりしましたが、まぁあまり追い込み過ぎず引き続きがんばります。