女性のセックスのお悩みで多いのが、「彼の前戯が短くてイケない」という声。性的興奮を覚えると射精に向けて一気に快感がのぼりつめる男性と比べて、女性の快感の波はスローペース。
そのため、「もう少しでイケそうだったのに……」というところで、彼が挿入→射精してしまうというケースも少なくありません。「もっと丁寧にして!」とおねがいしても、改善するのは言ったそのときだけ。
前戯が短い彼とのセックスで満足できない場合、どうすればいいのでしょうか。
感じているフリをやめる
「彼の前戯が短くて感じることができない」と話す女性の共通点として、「感じているフリが習慣になっているケース」がよく見受けられます。
彼のプライドを傷つけないために、わざと大きなあえぎ声を出したり、体をよじらせたり……。あなたもこんなことしていませんか?
たとえ、彼へのやさしさを込めた演技であったとしても、ほとんどの男性はそれに気づきません。それどころか「もう十分に感じただろうな」と判断して、前戯を手抜きしてしまうことも。
こうなるともう手の施しようがありません。ここは思い切って、演技を一切禁止にしてしまいましょう。
いきなりやめると、「あれ…?どうしたんだろう?」と男性を不安にさせるかもしれませんが、そこはふたりの関係を改善するためだと思って心を鬼にしましょう。
「今日はあまり感じないの…?」と聞かれたら、「うーんどうしてかな?この辺のほうが気持ちいいかも」とぼかしつつ、自分の感じる場所へ誘導してあげてください。
甘え上手になる
積極的におねだりすることも大切です。「こうしてほしい」「今のすごく気持ちいい。もっとして」とほめながら、自分の要求を伝えるようにしましょう。
前戯の短い彼を育てるには、「1回のセックスで1回の指導」が鉄則。男性はすぐに気持ちいいポイントを忘れてしまうので、辛抱強く何度も教えてあげてくださいね。
決して「前にも言ったじゃん」「なんで忘れてんの?」など冷たくあしらったりせず、「あのね、もう少しこっちのほうが好きなんだ」「今日はこっちが感じるかも」など甘い声でおねだりしましょう。
彼が頑張って期待に答えてくれたときは、「ありがとう!今日はすごく気持ちよかった」とフォローも忘れずに。
毎回テーマを決めてセックスする

セックスは毎回テーマを決めて挑みましょう。なんとなくいつも同じ雰囲気で始まり、流れ作業のように射精まで迎えてしまうと、もうこの先「マンネリセックス」まっしぐらです。当然のことながら、前戯も短くなってしまいます。
セックスが始まったらあなたの方から「今日はこんな感じでしてみたい!」と提案してみてください。「洋服を着たまま」「短め前戯でレイプ気分を味わう」「胸とアソコ以外の性感帯で感じてみる」など、具体的なお題を与えることで、特別な夜を過ごせるはずです。
全身に愛撫をしてもらう
男性にとって本来のセックスの楽しみとは、射精ではなく「女性を快感へ導くこと」にあります。でも多くの男性は、「AV=セックスの教科書」として参考にしているため、女性が本当に感じるセックスのテクニックを誤解しているのです。
ペニスを触られただけで勃起する男性とは違い、女性が性的興奮を得るためには、全身への愛撫により、心身をリラックスさせることが不可欠。前戯が短い彼にはその基本を理解してもらうためにも、「いろんなところにキスしてほしいの」とおねだりして、お腹や太ももの内側、足先まで時間をかけて愛撫してもらいましょう。
女性器を愛撫してもらう
前戯が短い彼はクンニをしてくれないことが多いです。たまに気まぐれでしてくれたと思ったら、ポイントがズレていたり、感じる前に終わってしまったり……。がっかりなパターンがほとんど。
その場合は、女性のほうから「ここにもキスしてほしいの……」と性器に手をあてながら伝えてみて。たまにはシックスナインを提案してもいいでしょう。
女性器への愛撫ほど、特別な愛情表現はありません。たまに「においが気になる」「みられるのが恥ずかしい」という理由でクンニを拒否する女性がいますが、それは自分の快感に蓋をしてしまっているようなもの。
女性器は決して汚い場所ではなく、生命が誕生する、神秘的でセクシーな場所です。引け目を感じることなく、自信をもって自分の体を愛してあげてくださいね。
前戯が短い彼には女性から教育を!
前戯はセックスにおける醍醐味。時間をかけて焦らしながら楽しむひとときは、何物にも代えがたい幸福感が味わえますよね。その楽しみ方を知らない男性が多いのも事実。
キスして胸を揉んだらすぐにパンツを脱いでフェラチオを求めてくる。
「セックスのうまさ=どれだけ激しいピストン運動をできるか、一晩に何回射精できるか」といったことと勘違いしている。
そんな女性の満足度と程遠いセックス観を持った彼には、女性のほうから積極的に教育していく必要があるでしょう。
男性に「されるがまま」でいても、満足できるセックスにはありつけません。とくに若い男性は、射精願望が強いため、セックスも回数を重ねると自分の欲望を優先しがち。「最近、単調だなぁ……」と感じたら、若さゆえの性処理を黙認せずに、自分から進んで「感じるセックス」をつくりあげるようにしましょうね。