産後の妻がセックスをしたくない理由と上手な断り方

産後、セックスをしたくない。性欲が湧かない…と悩む女性は多いですよね。

私自身はこれまで2度の出産経験があるのですが、長男を出産後は3か月、次男の出産後にいたっては1年近く、夫とセックスレス状態が続いていました。

夫はもともとそれほど性欲が強いほうではないので、「毎晩誘われて困る」ということはなかったのですが、さすがに1年もセックスをしない日が続くと、

いったい私はいつになった夫としたくなるのかな…。このまま一生セックスレスだったらどうしよう?

とモヤモヤすることもありました。

なぜ私が夫とセックスをする気になれなかったのか? 分解してみた

約1年セックスレスだった私が、夫とセックスしたくないと感じた理由について、分解してみました。

  • 会陰切開後の違和感…痛みが怖い!
  • 母乳が出るからおっぱいを触られたくない!
  • セックスするなら1分でも早く寝たい!
  • 育児で疲れていて、性欲がわかない
  • 子どもが気になって集中できない

個人的には、「母乳育児」が夫婦のセックスレスを助長しているのではないかなと感じています。

  • 母乳育児によって、女性はホルモンバランスの影響から性欲が湧きにくくなる。
  • 胸をさわったり、オーガズムを得ることによって子宮が収縮すると勝手に母乳が出てくるので、セックスをする気になれない。
  • 完全母乳で育てている場合、夜間の授乳も代わってもらうことができず、慢性的に寝不足が続く。ゆっくり休めないから疲れがとれず、性欲が湧かない。

そして、夫側も、

  • 妻が授乳している姿をみると、「あー、もうおっぱいは俺のものじゃないのか」と性欲が萎える。
  • リビングで恥じらいなく授乳する姿に、その気が失せる。

といった感じですね。

夫からのセックスの誘い、うまく断る方法は?

わが家は夫が淡泊なほうなので、結婚前からセックスの誘いは私がするのが定番でした。

でも一般的な家庭は、旦那さん側から誘うというご夫婦が多いですよね。実際、私のママ友でも、

「産後まったく性欲が湧かないけれど、夫側が我慢できずにしょうがなく応じている」

という人がいます。

夫婦のセックスレスを防ぎたいなら、産後、体調がいいときは少し無理してもでも、セックスのお誘いには応じたほうがいいという考え方もありますが、

ものすごく眠かったり、産後の痛みが怖くてできなかったり、なにか理由がある場合は、上手に断る術を知っておくと便利。

夫婦のセックスレス事情に詳しい、二松まゆみ先生は、著書『いつまでも熱い二人でいたいから キョウイクSEX』のなかで、産後のセックスを上手に断る秘訣を以下のように紹介しています。

「理由もなくバッサリ切り捨てるような断り方はNG。セックスしたくないときは、『体調が悪いから』など理由を伝えることも大事。そして必ず代替案をあげましょう。あくまでも『セックスをする気はある』という態度をとることが大切です」

産後のセックスの断り方例文:
「今、会陰切開の傷がこれくらい痛いの(夫の腕をつねって具体的な痛みを示す)。でも、あと1か月半ぐらいしたら痛みがなくなるらしいから、そのときはサービスするね!」

まずはご自身が「セックスをしたくない」を理由を考えてみて、パートナーを傷つけないようになるべく具体的に断ることをおすすめします。

私は夫と1年間レスだったとき、とにかく性欲が湧かなかったので、「授乳によるホルモンバランスの変化で、性欲が湧かない」と伝えていました。

授乳中はプロラクチンというホルモンが多く分泌される影響で、女性は性欲が湧きにくい状態が続くそうです。

わが家は夫自身も、私が子どもに授乳する姿をみて、「おっぱいは自分のものじゃないのかぁ」と思って、セックスのスイッチが入らなかったそうですが、

若く、性欲旺盛な旦那さんをお持ちの方は、卒乳するまで旦那さんを待たせるのも酷かもしれないので、たまには短めのセックスで応じてあげるなどの努力は必要かもしれませんね。

産後の妻の心と体を理解している夫は少ない。「したくない理由と代替案」を明確に伝える習慣を!

ただでさえ、産後はなれない育児と家事に追われて、精神的にも余裕がない日々が続きますよね。

「夜は授乳があるからまともに眠れないし、日中はゆっくりご飯も食べられない」

これが育児の現実です。「食欲」や「睡眠欲」など、基本的な欲求が満たされていないのに、他人(夫)に優しくするなんてできない!

その気持ちすごくわかります。実際、私もそうでした。

とはいえ、その気になれないからといって、「眠いから今日は無理!」「やめてよ、触らないで!」という断り方をしてしまうと、旦那さん側も傷ついてしまい、二度と誘えなくなってしまう…なんて話もよくききます。

男性は、産後の女性の体調や心の変化のことをよくわかっていない人が多いので、「なぜセックスできないのか?」「いつならできるのか」といった具体的な理由と代替案を示すことが重要なようです。