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男性と肩を並べてバリバリ働く女性が増えています。
“女性が元気な時代”と言われる一方で、彼女たちのなかには、体が悲鳴を上げている人も少なくありません。
心と体に大きなストレスをかける、月に1度の生理。ハイヒールや脚を出すファッション。仕事や日常のストレスは、知らず知らずのうちに彼女たちの体に大きな負担をかけています。
どんなにおしゃれなファッションに身を包んでいても、体はぼろぼろ。これではセックスをしても感じるわけがありません。
そこで今回は、美容整体師・朱美さんの著書『女整体師が教える快感スイッチ』を参考にして、「体の部位別にセックスのお悩みを解決する方法」をまとめてみました。
◆肩をほぐす→性感帯が目覚める
スマホやPCを使ったり、長時間同じ姿勢でいることの多い女性は、肩もガチガチのはず。女性は男性と比べて筋肉量が少ないわりに胸の重みが体に負担をかけるため、肩凝りになりやすいと言われています。
肩が凝り固まっていると、彼にどんな性感帯を刺激されようとも、感じにくい状態が続くそうです。
「感じやすい、感じにくいは、神経が深く関係しています。肌を触られて気持ちいいと感じるのは、肌で感じた刺激が神経を会して脳に伝わるから。神経の間を刺激が伝わる速度が速い人ほど「感じやすい」といえます。しかし、肩が凝っていると体から脳に至る刺激の通り道が封鎖され、感じにくくなってしまうのです」(朱美先生/以下同)
仕事中も30分に1回は、軽くストレッチをして、凝りを解消する習慣を身につけることが大切ですね。
◆肩甲骨をほぐす→乳首が敏感になる
猫背の女性は要注意!“私は乳首が感じない”というのは、肩甲骨が疲れている証拠かも。
「女性の乳首を敏感にするには『肩甲骨ほぐし』が効果的です。肩甲骨が凝ると、反対側にある胸も徐々に固くなってしまいます。後ろ側の動きがないと、連動している前側の動きもなくなってしまうのは当然です。
でも、肩甲骨がスムーズに動くようにほぐしてあげれば、凝り固まった旨は一緒にゆるみ、神経回路が流れやすくなります」(同)
肩甲骨をほぐすとバストアップ効果も期待できるようです。仕事中に前屈みになりやすい方は、腹筋に力をいれて、いい姿勢をキープしてみて。
◆腰をほぐす→濡れやすくなる
「女性の下半身を潤わせるスイッチは、腰をゆるめることにあります。腰は女性器周りのたいへん大きな筋肉です。腰の筋肉が疲労して固くなっているとおなかも一緒に固くなります。固まったおなかと腰に囲まれた骨盤内の神経が圧迫されると、感度がわるくなってしまうわけです。
また骨盤内が凝り固まっていると快感が脳に伝わりづらく、興奮できません。それと同時に血の巡りも悪くなっているわけですから、ダブルパンチで濡れにくくなるのです」(同)
◆股関節をほぐす→感じやすくなる
セックスのなかでも特に挿入が苦手という人は、股関節の凝りに注目。股関節はダイレクトに性器に関係しているエリアなので、きちんとほぐしてあげると、性機能がぐんとアップするのだとか。
「太い血管が通っている股関節が凝ると、骨盤内への血流が滞ります。すると卵巣から分泌される女性ホルモンの働きが弱まり、性欲が減退してしまうのです。
また凝りか凝り固まった股関節だと挿入の際も一苦労。女性の股関節が柔らかくないと脚を広げたり持ち上げたりしづらくなります。そうすると挿入まで苦痛になりかねません」(同)
体の凝りはマッサージや整体に通ってほぐすこともできますが、やはり大切なのは、体に負担をかけない生活を心がけること。
普段仕事で目を酷使することが多い人は、通勤の電車の中だけでもスマホを鞄にしまって、目を休めてみる。入浴はシャワーのみで済ませている人は、寝る前に30分お湯につかる習慣を作る。
ちょっとしたことで、体の疲れが癒されるはず。彼とのセックスで「濡れにくい」「感じにくい」といった悩みを抱えている方は、ぜひ意識をしてメンテナンスをしてみてくださいね。
参考文献:朱美「女整体師が教える快感スイッチ」メディアファクトリー新書