オーガズムを迎えると女性の体はどうなるのか?

男性の「射精」とちがって、女性の絶頂は見た目ではわかりにくいもの。そもそもオーガズムを迎えると、体はどんなふうに変化するのか?を自覚していない女性も多いのではないでしょうか。筆者も、男性に「イったの?」と聞かれて、「・・・うーん、うん(汗)」と回答に困ってしまったことがあります。

セックスで「イク感覚」がよくわからないから、手マンも愛撫もエンドレス。いつもふたりの間になんとなく温度差があるセックスになってしまうんですよね。そこで今回は、オーガズムを迎えた女性の体についてお話をしていきます。

1.汗ばんで、全身が温かくなる

女性の体は、興奮が高まるにつれて、発汗してきます。手のひら、首筋、背中などが汗ばんで、足先まで温まってくるとオーガズムにむけてゆっくりと快感指数が上昇しているサインです。

また、この段階では、乳首が硬くなったり、クリトリスが充血してふっくらするなどの変化が現れます。男性と違い、女性の体はゆっくりと時間をかけて興奮します。

だから、キスや愛撫をそこそこに5分足らずの前戯で挿入をするなんて、ありえない行為。女性の性欲は、パートナーとの会話、愛撫、キスなどを経て、少しずつスイッチが入るものと心得て、セックス中の自分の体の変化に目をむけてみましょう。

2.呼吸が増え、あえぎ声が変化する

オーガズムに達する前は、女性のあえぎ声にも変化が現れます。

AV女優や風俗嬢のような、いわゆる典型的なあえぎ声が、自然に出るという女性もいますが、オーガズムにむけて興奮が高まっているときは、息遣いが荒くなり、嗚咽のような短いあえぎ声に変化します。

つまり、「あぁ~ん、イクイク~」と甲高い声を出すのは、演技ということ。経験豊富な男性には、ばれてしまうので注意が必要です。

3.膣が痙攣する

オーガズムに達すると、膣のまわりの筋肉がピクピクとこきざみに収縮します。その収縮は、なんと0.8秒に1回という高スピード。

ちなみにこのときに性器の中をカメラで調べると、膣の筋肉が奥にしぼりあげるように収縮し、子宮頚が下におりて子宮口が開き、掃除機のように男性から発射された精子を吸い上げるような動きをするそうです。

4.頭の中は思考停止状態になる

絶頂の瞬間、女性は興奮が最高潮になり、思考停止すると言われています。もちろん、感じ方は人それぞれですが、「頭が真っ白になる」「空を飛んでいる感じ」などと表現する人が多いです。

頭の中がスカっとして、全身の力が抜ける感覚が味わえます。オーガズムを迎えた後は、精神的にもリラックスできるので、すぐに眠くなってしまうという人も多いのが特徴です。

女性によっては一回のセックスで何度もイクことができたり、ダブルオーガズムといって膣とクリトリスの両方で快感を得る人もいるようです。

でもオーガズムの快感や回数は人それぞれ。セックスやマスターベーションの経験によっても変わってくるものなので、あまり周りと比較をせずに、信頼できる相手と心が通い合うセックスをしていきましょう。

参考文献:アラン・ビーズ&バーバラー・ビーズ『セックスをしたがる男、愛を求める女』主婦の友社