「江戸時代の日本人は世界一セックスを楽しんでいた」ってホント?!

ananのセックス特集。女性向けバイブ「iroha」。女性を対象にしたアダルト市場は、盛り上がりをみせていますが、女性自身の意識は・・・というと、まだ自分の性を語ることに消極的だったり、自慰行為に後ろめたさを感じながらしているという人が多くいます。

そんな現代人の性意識とは一転して、今から300年ほど前のニッポンは、とても開放的に性を楽しんでいたという歴史があることをご存知でしょうか。

江戸時代、日本人は、世界で1番「セックス」を謳歌していた?!

今でこそ、「セックスレス大国」という不名誉な称号を与えられてしまった日本ですが、歴史を振り返ってみると、私たちの先祖は、とてもセックスを陽気に楽しんでいました。

“結婚前の娘が男とセックスを謳歌するのはごく当たり前のことだったし、庶民のみならず武士の妻にも密通は多かった。武家屋敷では「不義密通はおうちのご法度」など、どこ吹く風といおうか。

性技(セックスのテクニック)に関しても、現代の男女がおこなっていることは江戸の男女もしていた。いや、現代以上かもしれない。性への欲望は江戸の男女のほうが現代人よりもはるかに大きかったし、しかも臆面もなく享楽していたからである。”(永井義男『お盛んすぎる江戸の男と女』)

『江戸の珍物』という書物を見てみると、「手淫、かはつるみ、おのこのわざ、させはぎ、五指娘、あてがき、手開、千摩、ててんごう」など、自慰行為に代わる言葉が、とても豊かな表現で紹介されています。

「張型」という女性用の性具とその使い方を描いた春画も数多く残っており、自慰文化も発展していたことが分かります。江戸の男女からみれば、「セックスレス」や「草食系」などは、とうてい信じがたい現象なのかもしれませんね。

西洋の文化に影響された「日本人の性意識」

性に関してとても開放的だった江戸時代の日本。一方、当時の西欧においては、「生殖の目的を持たない性行為は罪悪である」という考えが根強く支配していました。

“精液を失うために病気が起こり、心身の破壊する”との極端な意見を述べる医師もいたほど。今から考えると、滑稽な話ですよね。

そうした見方が変わったのは、20世紀の初頭。フロイトなどが「自慰は病気と結びつく」という考えに異論を唱えたのがきっかけです。

その後、出版された「キンゼイ報告書」では、成人男性の9割以上が自慰の経験を持ち、それによる明らかな害が認められないことを実証され、自慰有害説は覆されることとなりました。

女性こそ、積極的にオナニーをしよう!

とはいえ、依然として、オナニーに罪悪感を抱く人は多いもの。若い人の中には、「性欲」に嫌悪感を持つ人も増えているそうです。

ある調査では、「女性の8割以上がオナニーを経験している」という結果が出ているのに、その多くがオナニーになんとなく後ろめたさを感じているというのは、やはり不健康なこと。

オナニーは、自分の体を愛するすばらしい行為です。性に開放的だった江戸時代の男女を見習って、セックスもオナニーも前向きな発想に転換してみるのもいいかもしれませんね。