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彼氏との赤裸々なセックス体験は話せても、自分のオナニーを話せる女性は少ない。
その背景には、「オナニーをする女=モテない、愛されない、おかしい人」といったネガティブなイメージが長い時間をかけて、女性たちの意識に刷り込まれていったこと、がある。
そして、そのタブー意識が「女性のセックスの満足度」と大きく関わっていると思う。
◆ペニスを愛する男、おまんこに無関心な女
小学生高学年になると、男性は友達同士で股間を触りあって遊ぶようになる。「お前、もう毛生えてきた?」「すげぇ。大人みたいだな」など、体の変化にも興味津々。放課後は教室の隅に集まって、エロ本の貸し借りをしたり(今の世代は携帯動画かな?)、お気に入りのオナニースタイルまで、面白おかしく話したりするらしい。
彼らは、自分のペニスに“息子”という愛称をつけるほど、おちんちんが大好き。だからセックスのときも「自分の息子」で快楽の渦に溺れていく女性の姿をみると、自分自身が認められた気分になって、その女性を「もっと喜ばせたい」という感情がわくのである。
一方、思春期の女子同士の会話といえば、「好きな男のこと、生理の話」ぐらいである。男性と違って、周りの人とオナニーの話をする機会がない分、「こんなことをしているのは、自分だけなんじゃないか」とタブー意識を強く持つようになる。
また、女性器はペニスと違って外側に出ていないので、体を丸めて覗き込まないと、観察することができない。そのため、女性の中には、クリトリスの場所を正しく把握していなかったり、尿道と膣を混同していたりする人がけっこういる。
そんな状態で初体験を迎えても、気持ちがいいはずもなく、ほとんどの女性にとって、処女喪失はしょっぱい思い出となる。
セックスがうまい男にであれば、体は徐々に開発されていき、オーガズムも味わうことができるが、下手な男に出会ってしまうと、もう最悪。“オナホール的”なセックスを繰り返すことになる。
◆信頼できる女友達と「秘密の共有」を
女性が“満足できないセックス”から抜け出すには、どうすればいいのか。
私は、友人から「セックスでイケない・・」といった悩み相談を受けると、「彼氏にオナニーみせちゃえばいいんだよ」と真顔でアドバイスをしているが、彼女たちにとって、それはなかなかハードルが高いらしく、「他に何かないかな?」と聞かれる。
そこで彼女たちに提案するのが、女子会でオナトークを繰り広げること。
これも、ハードルが高い?!いやいや、仲のいい友人と温泉旅行にでも行って、夜中3時ごろに「オナトークしよう♪」とハイテンションで切り出せば、こっちのもの。
最初は気まずい雰囲気が流れたとしても、めげないこと。
私の経験上、「オナニーってする?」と女性に聞くと、ほとんどの人が「いや・・・あんまりしない」と答える。この“あんまり”は、「恥ずかしいからそんなこと聞かないでよ、もう!!」という気持ちの表れなので、相手の女性の緊張感をほぐすために、自分のオナニー体験を話してみるといいだろう。
「私は6歳ぐらいからしてたんだよね~」「仕事で疲れると、したくならない?」「彼氏とできない日はどうしてるの?」といった具合に。
オナニーのやり方には人それぞれ「癖」があるので、他の人の方法を聞くと、勉強になるし、面白い。意外とみんなふつーにしていて、さほど恥ずかしいことではないと実感できる。
「秘密(オナニー)の共有」をすれば、女の友情もさらに深まることだろう。