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「セックスで彼氏と一緒にイったことがない」というAさん(26歳)。
「彼のタイミングにあわせようとしても、微妙にズレてしまう。彼が先にイってしまったときは、モヤモヤした気持ちになるし、逆の場合は、エッチな気分が冷めてしまうこともある」といいます。
Aさんのように、「彼と一緒にイケない」という悩みを持っている女性は、多いですよね。どのように解決していけばいいのでしょうか。
◆「一緒にイク」は幻想?!
愛する彼とのセックスで「一緒にイキたい」と思うのは、自然なこと。
自分と同じように、パートナーにも感じてほしい。一緒に最高の瞬間を味わいたい、という気持ちを持つことは、とてもすばらしいことだと思います。
でも、そもそも「一緒にイク」という発想は、AVや漫画に影響されたものではないでしょうか。
ネットの掲示板やエロ漫画を読んでいると、「俺、イキそう・・・」「私も・・・」などというやり取りのあとに、2人が激しく共鳴しあって、絶頂を迎えるという光景がありますよね。
こういうものに触れていると、「セックスでは普通、一緒にイケるものなんだ」と思ってしまいがち。ですが、やはりそれは「フィクション」でしかないのです。
◆男女のオーガズムの違い
なぜ、セックスで一緒に絶頂を迎えるのは難しいのでしょうか。その理由は、男女のオーガズムの違いにあります。
男性の場合、ペニスに刺激が加わると、「早く射精したい」という気持ちが高まり、絶頂にむかって一気に快感がのぼりつめます。射精の時間は、わずか数秒間足らず。さらに、1分もすれば興奮から冷め、賢者モードがやってきます。
それに対して、女性はゆっくりと時間をかけてオーガズムへと向かいます。オーガズムを一度も迎えることなく終わる人もいれば、1回のセックスで何度もオーガズムを迎える人もいて、人によってさまざまです。
このように、男女では、絶頂のメカニズムに大きな違いがあるため、どうしても「ズレ」が生じてしまうのです。
つまり、セックスでは「一緒にイケない」のが普通で、「一緒にイク」という現象の方が稀(まれ)ということ。だから、一緒にイケないからといって、セックスそのものの質が落ちるわけではありませんし、「自分に問題があるんじゃないか」と悩むことはありません。
◆バトンタッチ・オーガズムを楽しんで
セックスは、一緒にイクことにこだわるよりも、「絶頂の瞬間をバトンタッチすること」に意識をむけたほうが、より深い幸福感を味わうことができます。
セックスって、回数を重ねると、なんとなく「受け」と「攻め」が決まってきて、いつも奉仕側にまわっている人は、自分の快感に集中できなかったり、たまには受け身になりたいなぁと思ったりするもの。
その不満を解消するのが「バトンタッチ・オーガズム」です。やり方は、1回のセックスで「快感を与える側」と「受ける側」を入れ替えるだけ。
男性の場合は、一度、絶頂に達してしまうと、回復までに時間がかかるため、この技法を試すときは、先に女性が「快感を受ける側」にまわります。
このとき、女性は、自分でクリトリスに手を伸ばしたり、ピストン運動のスピードを調整したりしながら、「自分の快感」に集中します。
女性が満足をしたら、次は、男性が「快感を受ける側」になります。
このとき、女性は、言葉や愛撫で彼の気分を盛り上げたり、膣をキュッとしめたり、腰をくねらせたりして、彼の射精をサポートする役割を担います。
上記のように、役割をはっきり決めておくことで、不完全燃焼で終わることが減りますし、相手の絶頂をサポートできることにも喜びを見出すことができるでしょう。
2人で工夫をして、一緒に満足できるセックスを作り上げてみてくださいね。