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Gスポットは女性の膣の中にある「快感スポット」といわれていますが、その正体はよくわからない・・・という人が多いのでは?
いま一度、Gスポットとはいったい何なのかを改めて考えてみましょう。
◆Gスポットが発見されたのはわずか60年前のこと
Gスポットを発見したのは、1950年代に活躍したドイツ人医師・エルンスト・グレフェンベルク。その功績をたたえ、1981年になって彼のイニシャル「G」をとって、その名がつけられました。
人類の長い歴史でみると、Gスポットが研究で発表されたのは、ごく最近のことなんですね。
それ以来、科学的・医学的な観点からさまざまな研究が進んでいますが、今もその正体は完全に明らかにはなっていないそうです。
◆実はクリトリスの一部?!
現在、最も有力な説とされているのが、Gスポットとはクリトリスの一部であるというもの。
普段、私たちが目にしている「クリトリス」は、陰核亀頭と呼ばれる部分で、その下に2本の長い脚のようなものが伸びて、膣を挟み込むようにしています。
Gスポットはクリトリスと同様に、刺激されることで海綿体が充血して膨らみ、周りの神経が反応して気持ちよくなります。これが、Gスポットで快感を得られる仕組みです。
ここを刺激するには、膣の中に指やペニスを挿入してアプローチします。位置の目安は、膣口と子宮のちょうど中間ぐらい。膣の長さは平均8センチといわれているので、中指を挿入して、第一関節を軽く曲げたあたりと考えるといいでしょう。
◆Gスポットがない人もいる?謎の性感帯
とはいえ、女性の中には「中でイったことがない」「自分にはGスポットがあるのかよくわからない」という人も多いですよね。
実は、Gスポットの有無については、世界中でもさまざまな議論がなされていて、2010年、イギリスのキングスカレッジに在籍するチームが発表した研究論文によると、44%の女性が「自分にはGスポットはないと思う」と回答しています。
ただし、調査方法は、対象者に自己申告させるものなので、“主観的で信憑性は低い”ともいわれていますが。
Gスポットの正体については、まだ解明されていない点が多く、いまだ謎に包まれた「性感帯」として、さまざまな説が唱えられています。これからの研究に注目していきたいです。