コンドームが擦れて痛いときの原因と対処法4つ

「コンドームを着けると気持ちよくない」「摩擦で痛くなる」という理由からナマでのセックスにこだわる女性がいます。

コンドームをつけないセックスといえば、「感度が落ちる」という男性側の自分勝手な言い訳を思い浮かべていましたが、ナマ派の女性に話を聞いていると必ずしもそういうわけではなさそうです。

むしろ彼女たちは、「ナマじゃないと感じないから、男性が着けたら『外してよ!』と言うこともある」そう。「妊娠や病気に対する不安はないの?」と聞くと、「今までかかったことがないから大丈夫」とどこか他人事のように受け止めているので驚きます。

ここでは、ゴム擦れの原因と対処法について考えていきましょう。

ゴム擦れの原因1:濡れていない

コンドームが擦れて痛いと感じる原因は、「濡れ不足」にあります。女性器から愛液が分泌されて男性器の受け入れ態勢が整っている場合には、あまり起こらない現象です。

この場合、挿入の痛みは「コンドーム」にあるのではなく、ふたりのセックスのやり方や女性自身の生活習慣に問題があることになります。

前戯は十分でしょうか?本来、若い女性は女性ホルモンの分泌が活発で、濡れやすい体質の人が多いと言われています。しかしセックスの経験が浅く緊張していたり、男性側が前戯をおざなりに「挿入」を急いだりすると、「濡れにくい」と感じることもあるようです。

あとは女性自身がデリケートゾーンのお手入れに意識をむけることも大切です。例えば、「お酒の飲みすぎ」「睡眠不足」「冷え性」などは、膣の乾燥を引き起こす原因になります。お肌や髪のケアと同じぐらい、アソコの健康管理にも気を配ってみてくださいね。

ゴム擦れの原因2:気持ちが冷めてしまう

あとは過去にコンドームをつけたセックスで痛みを感じると、その経験がトラウマになり痛みを感じるということもあるでしょう。男性がコンドームを着ける時間ってちょっと「間」がありますよね。

その姿を黙ってみていると「ああまた痛い思いをしたらどうしよう?」という不安が頭をよぎり、どんどん興奮が冷めてしまうのです。これは男性側の理解してもらうことが解決の近道だとおもいます。

「今日は緊張していて、やさしくしてほしい」と素直に打ち明けてみてください。キスやタッチングなどのスキンシップで気分を高めてみる、挿入はゆっくり入れてもらうなど、女性がリラックスできるセックスをふたりで探してみるといいでしょう。

ゴム擦れの原因3:コンドームが古い

ラブホテルに置いてあるコンドームは、ほかのお客さんがいたずらをして穴をあけたり、古いものが置かれていたり、決して保存状態がいいとは言えません。

男性が用意してくれた場合でも、コンドームやカバンのなかに入れっぱなしにしていたものを使うのはおすすめできません。コンドームは意外とデリケートですので、きちんと箱や専用の缶などにいれて保管しておくべき。

また最近は潤滑ゼリー付きのコンドームも販売されています。コンドーム選びもセックスの楽しみのひとつと思って、いろんな種類を試してみるといいかもしれません。

ゴム擦れの原因4:「ナマのほうが気持ちいい」という思い込み

「つけたほうがいいのはわかるけど、ナマのほうが気持ちいいんだもん」という女性もいますよね。「今日は安全日だから大丈夫!」と自分の判断で“セーフセックス”をしているつもりでしょうが、女性の体に「安全日」などありません。

「外出しすれば大丈夫」も嘘です。「何年もナマでしてるけど子どもできたことないから」というのは、たまたまできなかっただけのこと。ナマですれば誰でも妊娠する可能性はあります。

「もしかしたらこのセックスで子どもができちゃうかも」と思いながらして、本当に気持ちいいのでしょうか。「できたらどうしよう」という不安が頭をよぎり、行為に集中できなくなりませんか。子どもを産んで育てる環境がないなら、バースコントロールをしましょう。

どうしても乾いてしまうときは…

いろいろと試してみたけど、やっぱりコンドームをつけると乾いてしまう…そんなときは、女性が低用量ピルを服用し、定期的にパートナーとふたりで性病検査に行きましょう。

そこまでするのはめんどくさい…と思う男女はセックスをする資格などありません。セーフセックスは愛するパートナーに対する思いやりです。セックスの悩みはひとりで抱え込むのではなく、パートナーにも打ち明けてふたりで解決策をみつけていきましょうね。