男性の避妊法「パイプカット」って何?

couple-260899_640男性の避妊手術に関するお話です。男性の避妊法といえば、コンドームが代表的ですよね。おそらく妊娠を望まないカップルのほどんどがいつもおせわになっているアイテムなのでしょうか。

一方、パイプカットとは、精管結紮(せいかんけっさつ)と呼ばれ、睾丸で製造された精子を送る精管を縛って切断する手術のこと。

一度この手術をすると、将来的に「子どもがほしい」と思った時に元の状態に戻すのはほぼ不可能。そのため、すでに結婚して子どもがいる男性に向いている避妊法ですね。

今回はパイプカットについて具体的に説明をしてきます。

 

パイプカットで中出しの射精感が高まる?!

手術は外来で行います。方法は、局所麻酔をして、陰嚢を切開。精管を取り出し、カット。両端を結紮し、元の場所に戻すというシンプルなもの。セックスは術後10日後からできるそうです。(ただし、この時点では精液内に精子が残っている可能性があるため、術後の精液検査で精子の消失が確認されるまでは、避妊が必要。)費用は7〜25万円と病院によって幅がありました。

パイプカット=精子がいなくなる→精力が落ちるのでは?と心配される方もいるかと思いますが、その心配はありません。性行為では、精液の90%以上を占める前立腺液が放出されるため、精子が存在しなくても射精感はしっかりあるそうです。

女性側も「妊娠するかも!」という不安を感じることなく、快感に没頭できるメリットも。

 

パイプカットは、誰でもできるの?

ここまで聞くと、「中出しできるなんて!」と若い男性が興味を持ちそうですよね。しかし、男性の不妊手術(=パイプカット)は、「母体保護法」という法律の規制を受けるため、配偶者のいる人しか手術を受けられないそうです。

仮に結婚して子どももいる夫婦であったとしても、今のご時世、いつ離婚してほかの人と再婚するかなんてわかりません。ちなみに再婚などで元に戻す手術を希望しても、精管をつなぎ直す手術の成功率はわずか2%!

夫婦が同意のもとで、セックスライフをより楽しみたいという目的であれば、選択肢の一つとしてアリかもしれませんが、誰でも気軽に受ける手術ではないのはたしかですね。