【12月1日は世界エイズデー】日本のHIV/AIDSの現状を学んでおこう!

aids-163207_6401988年にWHOが12月1日を世界エイズデーと定めてから、今年で26回目。日本では、「RED RIBBON LIVE」がニコ生中継されるなど、エイズ予防・啓発を図るためのさまざまなイベントが全国各地で開催されています。

セックスにリスクはつきもの・・・と分かっていても、ついつい「自分には関係ない」と思ってしまいがちなのが、性感染症の怖いところ。今回は、少しまじめに「日本のHIV/エイズの現状」について一緒に学んでいきましょう。

 

◆HIV/エイズって何なの?

HIVとは、ヒト免疫不全ウイルスのこと。HIVに感染したとしても、基本的には自覚症状がありません。

しかしエイズになると、HIVに感染することにより、免疫力が落ちていますので、普段は防げる病気も防げなくなります。場合によっては死ぬにいたるケースもあるほど、とても怖い病気です。

最近は医学が進歩したおかげで、HIVに感染しても早期発見ならばエイズの発症を予防することも十分に可能となっています。

それでも、HIVを治療する薬はまだ発見されていないため、一度感染してしまうと一生付き合い続けなければならない病気であることは今の時代も変わっていません。

 

◆1日に4人が新たにHIVに感染している

平成22年に厚生労働省に届出があった新規HIV感染者/エイズ患者報告者数は、1544人。1日あたり約4人が感染していることになり、7年連続で新規HIV感染者は、1000人を超えています。

しかも検査に行っているのは、人口のわずか0.1%。1000人に1人しか行っていないことになります。ちゃんと検査をすれば、1日4人では済まないでしょう。

新規HIV感染者の年代別内訳は、

10代:1%
20代:31%
30代:37%
40代:18%
50代以上:13%

エイズ患者の年代別内訳は、

10代:0%
20代:12%
30代:33%
40代:27%
50代以上:28%

となっています。

先進国で継続的にHIV/エイズが増加傾向にある国は日本だけ。若者を中心にHIV/エイズが増えているそうです。

 

◆コンドームで安全なセックスを

ある調査では、不特定多数とセックスをしている人ほど、コンドームの使用率が低いというデータがあります。相手が1人ならコンドームの使用率は74.4%。相手が5人以上だと43.6%にまで減少するそうです。

もちろん、性病はオーラルセックスでも感染しますので、コンドームで100%予防ができるというものでもありません。

「前にも生(ナマ)でしたことあるけど、平気だったから」「私は性病にかかってそうな人とはしないから」など、自分の経験と勘に頼って、キケンなセックスに身を投じることだけは避けたいもの。

この機会に、ご自身のセックスライフや性に対する規範意識について、見直してみてはいかがでしょうか。