産もうと思ったときには手遅れ?!卵子の老化、高齢出産の厳しい現実

file4031306949943 (1)女性の平均初婚年齢は28.8歳。男性は30.5歳。厚生労働省の「平成22年人口動態統計」によると、女性の方が男性より晩婚化が進んでいるといわれています。

女性の社会進出が進み、人選の選択肢が増えたことで、「結婚」だけがオンナの幸せではないと考える女性が増えているということでしょうか。とはいえ、「いつかは愛する人の子供を産んで育てたい」と思っている女性は、出産にリミットがあることを理解しておいたほうがいいでしょう。

 

■年齢とともに老化する「卵子」

一般的に、女性の体は、20歳ぐらいまでにできあがり、28歳ごろ生物学的なピーク(妊娠・出産に最も向いている状態)を迎えます。33歳を過ぎると、卵子の老化がはじまり、女性の妊娠力は低下していきます。

卵子のもとになる卵細胞を維持・成熟させ、放出する機能をもつ「卵巣」や卵子のもとになる「原始卵胞」が、年齢とともに老化し、卵子の質も落ちていきます。

そうすると、受精卵になっても育たなかったり、着床をしても流産してしまったり、健康な胎児を産む力が低下するそうです。

 

■高齢出産の厳しい現実

高齢になるほど妊娠しにくくなる現実について、助産師の神藤多喜子さんは次のように述べています。

「健康な男女が排卵日にセックスをして妊娠する確率は、35歳未満で20~25%、35歳から40歳では10~15%、40歳を過ぎると1桁にまで下がります。(中略)高齢出産と聞くと、染色体異常の中でダウン症を思い浮かべる人も多いでしょう。実際に、20代の発生率は0.1%未満なのに対し、35歳以降は0.3%、40歳以上になると1%になります。」(書籍:神藤多喜子『女性ホルモン整えレッスン』池田書店)

また、去年8月に第一子出産をした女性(33歳/専業主婦)は、30歳過ぎてからの出産・子育てを通して、「出産は20代のうちに済ませたほうがいい」と実感したと話しています。

「30歳過ぎてからの子育てって体力的にきついですね。子供は二人ぐらいほしいので、これからあともう一人産んで育てると考えると、もっと早いうちに計画しておくべきだった・・・と思っています」

 

■出産をライフプランに組み込もう

「出産よりも仕事」「30歳ぐらいまでは独身を謳歌したい」と結婚や出産を先延ばしにして、いざ「子供がほしい」と思ったときに「手遅れだった」となると、女性として悲しいことですよね。

女性の生殖機能には「リミット」があることを頭の中にいれて、計画的にライフプランをたてるようにしましょう。

 

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