成人女性の10人に1人が悩んでいる「カンジタ菌」とうまく付きあうコツ

カンジタ膣炎は「性感染症」の一種なので、セックスの経験がある女性だけがかかる病気と誤解されがちですが、そういうわけではありません。

カンジタ菌は、もともとわたしたちの体の中にいる菌で、疲労やストレスなどで免疫力が低下したり、抗生物質を乱用すると、異常に増殖してアソコに激しいかゆみをもたらすのです。

筆者も疲れがたまったり、不規則な生活リズムが続くと、アソコのかゆみに悩まされることがあります。病院にいけば薬を処方されて、2週間程度で症状はおさまりますが、体内から菌を取り除くことはできないため、再発する可能性が高いのがやっかいな点です。

なんと日本女性の10人に1人が悩んでいるというからおどろき。そこで今回は、カンジタ菌と上手く付き合うために心がけたいことをまとめてみました。

肌ストレスに弱い「デリケートゾーン」

デリケートゾーンの角質はとても薄いので、とても肌ストレスを感じやすい場所です。まぶたの角質層が約8層、手のひらが50層前後と言われているのに対し、デリケートゾーンは約6層しかありません。女性の体の中でもっとも「敏感」なところなのです。

さらに尿や血液、汗やおりものなどで「湿った状態」になりやすいので、カンジタ菌が増殖し、ムレやかゆみなどを引き起こしやすい場所でもあります。

カンジタ菌が生息しにくい環境づくり

アソコをカンジタ菌の攻撃から守るためには、菌が生息しにくい環境を作ってあげることが大切です。以下を実践してみましょう。

1.ストッキングやジーンズなどぴったりした服装は避ける
2.替えの下着を持ち歩き、常に清潔を心がける
3.ナプキンやおりものシートはまめに取り替える
4.膣内の自浄作用が低下するため、アソコを洗うときに石鹸は使用しない
5.抗生物質を乱用しない

湿気を避け、こまめに洗ってあげるというのがポイントです。上記には記載していませんが、セックスのあとにきちんとアソコのケアをすることも忘れないようにしましょう。

一緒にシャワーを浴びるのが理想ですが、どうしても疲れてしまってベッドから起き上がれない、というときは、子供用のおしりふきなどで、やさしくおりものをふき取っておくといいでしょう。彼におねだりして、おたがいに後処理をしあうのもいいかもしれませんね。