女性器の構造と性感帯の愛撫方法をマジメに解説します!

自分の性器を正しく理解していますか。女性の中には、“性器=排泄器官”というイメージから、「汚れている、はずかしい場所」という気持ちを持つ人も少なくありません。

入浴時や月経中など、日常的に触れることはあっても、じっくりと観察したり、細かな部分を確かめたりしたことのある女性は少数派。

男性と比べても、女性は圧倒的に自分の性器と交流する機会が不足しているのです。これはセックスの満足度と大きく関わってきます。

よく「彼の愛撫が的外れでイケない」といった不満を耳にしますが、これも「どうされたら気持ちいいのか」を具体的に伝えられない女性側にも問題があるのです。

これでは、オーガズムはいつまでたっても夢のまた夢。なんだか切ないですね。というわけで今回は、女性なら絶対に知っておきたい「女性器の構造」について解説をしていきます。

恥丘(ちきゅう)

恥丘とは、女性の陰裂(いんれつ)上部の緩やかな盛り上がりの部分を指します(別名、ヴィーナスの丘)。

ベッドやソファの上に腰をかけて、お腹からゆっくりと下に指先を伸ばします。クリトリスの上部のふっくらとした部分が「恥丘」が確認できるでしょう。陰毛が生えている辺りです。

普段あまり注目されることのない恥丘ですが、女性器を保護する大切な役割を担っているんですよ。

恥丘の愛撫方法

指先で軽く押すと、恥骨(ちこつ)という硬い骨があります。ここはクリトリスなどの性感帯に比べて猛烈な快感はないものの、下着越しにふっくらとした盛り上がりを撫でると、ぞわぞわとした気持ちよさが楽しめるはずです。

クリトリス

次は手鏡を用意して、クリトリスの場所を確認します。恥丘のすぐ下を両手で開くと、くしゅくしゅっとした包皮が見つかるはず。

さらにその皮をめくると、小さな豆のような器官が顔を出します。これがクリトリスです。(医学用語では陰核(いんかく)と呼ばれます)

クリトリスは、男性のペニスに相当する器官。快感を得るためだけに存在しています。指先で軽く触れるだけでも、じわーんと全身に快感が走るはず。

実は、このクリトリスはとても恥ずかしがり屋。外に露出している部分はごくわずかです。

私たちが普段目にしている部分は、クリトリス亀頭と呼ばれ、そこから体内へと2本の筋がのびています。その全長はなんと10センチともいわれています。

ちなみに膣の中にある性感帯として有名なGスポットは、クリトリスの脚にあたる部分。なんとこの2つは同じ器官だったのです。

なので、クリトリスを指で刺激しながら、膣の中に指を挿入し、お腹側の膣壁をゆっくりと撫でると、Gスポットを見つけやすくなります。

クリトリスの愛撫方法

クリトリスの愛撫方法は、「唇ではさむ」「唇で吸う」「歯で軽く甘噛み」「舌先で転がす」「舌先で突く」「舌先でチロチロ舐める」「舌全体で舐めあげる」などが基本の動作。詳しいやり方は、以前書いた「私が実際に感じた、クリトリス愛撫7パターン」を読んでみてくださいね。

PINKYでも繰り返しお伝えしていますが、クリトリスは身体の中で最も敏感な性感帯なので、とにかくソフトタッチが大原則ですよ!

尿道口

おしっこが出る穴といえば「尿道」ですね。尿道は膣とクリトリスの間に位置していますが、ごく小さな穴なので目で確認するのは少し難しいかもしれません。

尿道口の愛撫方法

私はクリトリスを愛撫されるときに、尿道口付近をチロチロと舌先で舐められるのが好きです。舌全体でベロンと舐めあげる感じでもOK。尿道口を舐められると膣口がキュっと締まって、感度が高まります。

「おしっこが出る部分なのに…」と敬遠しがちですが、クリトリスに負けず劣らず気持ちいい性感帯なのでぜひ彼におねだりしてみてくださいね。

小陰唇(しょういんしん)

小陰唇は、膣と尿道を取り囲むヒダのこと。ここはおりものや垢が溜まりやすいところでもあるので、お風呂に入ったときはビラビラを指先で伸ばし、指の腹をつかって丁寧に洗うようにしてください。放っておくとにおいの原因になるので要注意!

小陰唇の愛撫方法

クンニリングスのときに、唇ではむっと挟んだり、舐めたりされると気持ちいいです。膣口から溢れ出た愛液を塗り込むようにして優しく上下に指先を動かすのもおすすめ。

大陰唇(だいいんしん)

小陰唇の外側にあるふっくらとした部分を「大陰唇」と呼びます。ここは脂肪を主とした組織で、皮膚で覆われています。恥丘と同じく、性器を守る役割をしているので、指で触るとクッションのような弾力が感じられますよ。

大陰唇の愛撫方法

ここも舐められると、ゾクゾクと快感が走ります。人差し指と中指でピースサインを作り、小陰唇を挟むようにして大陰唇にぎゅーっと指を押し当ててみましょう。「押す→離す」の動きを数秒おきに繰り返すと、もどかしい快感が女性器周りに伝わります。

関連記事:本当に気持ちいい「大陰唇と小陰唇への愛撫方法」

膣前庭(ちつぜんてい)

膣前壁はクリトリスから膣口までの小陰唇に囲まれた部分。ビラビラとした小陰唇を開くと確認できます。ここも末端神経が集まっていて、小陰唇と同じぐらいの感度が高いんですよ。

膣前庭の愛撫方法

膣前庭への愛撫はクリトリスに比べるとシンプルです。あれこれ考えずに指先でさっとなぞるのが一番気持ちいい。個人的にはペニスで膣前庭をスリスリするのが好きですね。挿入前のお預けタイムとして取り入れれば、男性も「早く入れてくれ~!」ともどかしい気持ちになって焦らし効果抜群ですよ!

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膣口(ちつこう)

おちんちんを入れる場所ですね。出産時には赤ちゃんの通り道にもなり、生命の誕生という重要な役割を担っています。膣の中にはGスポットという有名な性感帯がありますが、実は膣で感じるのはここだけではなく、入り口付近も敏感な場所です。

膣口の愛撫方法

AVでよく目にする指を膣の奥まで突っ込んで激しく出し入れするような指ピストンはあまり気持ちよくありません。膣の感度はそれほど高くないので、いくらかき回してもオーガズムを迎えることはないのです。

それよりもGスポットや膣口などの性感帯をピンポイントで刺激したほうが女性は気持ちよくなります。指を挿入する前に膣口付近を中指でちょんちょんと優しくタッチしてあげるのがおすすめです。

肛門(こうもん)

女性器の3つ目の穴といえば、肛門です。うんちが出る場所なので、あまり見られたくないという女性も多いでしょうが、肛門だって立派な性感帯です。

ただしうんちをした後は雑菌がウヨウヨしているので、セックスで触るときは事前にシャワーを浴びて清潔にしておいてくださいね。

肛門の愛撫方法

肛門の愛で方は主に3つ。

1.指先で触ったり、指を入れたりする
2.舌や唇を使ってなめる(アニリングス)
3.ペニスを挿入する

数字が大きいほど難易度があがるので、お互いの反応や気持ちにあわせて順番に試してみるといいでしょう。海外ではメジャーなプレイですが、日本人のおちんちんは硬い人が多いので特に挿入はムリをせず。

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女性器の構造を知ることは気持ちいいセックスの第一歩!

外陰部の性感帯といえば、クリトリスにばかり目がいきがちですが、実は他にも「小陰唇」や「膣前庭」など、上質なオーガズムへと導いてくれる、隠れた性感帯がたくさんあります。

女性自身が自分の体を正しく理解することは、気持ちいいセックスへの第一歩。基礎知識を頭に入れておけば、より短期間で男性を育てることができますし、愛撫の質が高まれば快感にのめりこんで、オーガズムの得られる確率が格段に高くなるでしょう。

ぜひ今夜から自分の手や目を使って、性器との対話を試みてくださいね。