自称S男とM子が急増してる。SMプレイ、正しく理解していますか?

calm-candle-light_w520「私ドMなの」「俺ドS~」といったライトな会話でおなじみの「SM」。ですが、自称S男・M子を名乗る人たちの中には、SMの世界を勘違いしているカップルが多い印象を受けます。

 

◆自称S男とM子のセックス

例えば、相手が嫌がっているのに卑猥なことを言わせたり、乱暴なプレイを強要したりする「自称S男くん」。ベッドの上で横たわったまま、自分からは何もしないマグロ女子の「自称M子さん」。

この男女の組み合わせが織り成すセックスは、SMプレイではなく、お互いの欲求や性癖についてきちんと打ち明けることができないまま、身勝手なプレイをしているだけのがっかりセックスです。

ほとんどのケースで、男の「ひとりよがり」で終わっていることが多いでしょう。

もちろん、男性がアダルトビデオを教科書として、間違ったプレイを生身の女性に試すことにも問題はあるのですが、「そのやり方では感じないよ」と素直に伝えずに、我慢している女性側にも責任はあります。

本当は、コミュニケーションの基盤がないまま、質の悪いセックスをしているだけのに、「俺Sだから~」などと抜かすような人たちには、SMプレイの意味を正しく理解してほしいと思うのです。

 

◆SMの定義とは・・・?

本来、SMとは、美しい愛による精神的または肉体的による性倒錯嗜好のこと。

加虐嗜好の「サディズム」と被虐嗜好の「マゾヒズム」から、主従関係を結び、性的な関係を楽しむことをSMプレイと呼びます。具体的には、主人とメイド、教師と生徒、女王様と奴隷、などの組み合わせですね。

パートナーからの体の拘束やスパンキング、支配的な言葉で命令されるなど受け取るか与えるかの役割を演じ、性的興奮を高めあうカップルも多い世界です。

筆者の友人で、ドMの性癖を持った女性は、「にわかSの男には振り回されることが多い」と言っていました。

彼女は、セックスで首を絞められたり、顔を踏みつけられたり、痛みによって「快感」を得るタイプなのだそう。しかし、これまで自称Sを名乗る男性と数十人とセックスしたきた中で、自分の要望に答えてくれる人は、過去の1人(現在の恋人)しかいなかったのだとか。

そもそも、ノーマルな人たちにとって、自分がSかMかってはっきり分からないし、その日の気分や相手によっても変わるもの。

合コンや飲み会などで、「Sなの?Mなの?」と聞かれたら、「よく分からない」と答えるのが正解なのでしょうね。