最近は「女もエロを楽しむ時代!」という風潮があり、肉食女子ばかりにスポットライトが当てられがちですよね。かくいう筆者も幼い頃から性欲をもてあましてきた女子のひとりなので、性がオープンに語られること自体はウェルカムな立場です。
ただ肉食女子が目立ちすぎて、「女はみんなエロいことばっかり考えている」なんて誤解をされてしまっては、性欲弱め女子たちの肩身は狭くなるばかり…。
というわけで今回は、「性欲が湧かなくて…夜のお誘いがつらい」と悩む方のために、女性が「したくなる」タイミングについてお話をしてきます。
生理周期からみる「性欲が強くなる時期」とは?
まずは生理周期と性欲の関係についてみていきましょう。女性の体と心は生理周期に影響されやすいことは何となく分かっていても、性欲の話になると「生理前になるとムラムラする人」「生理中はひとりエッチがやめられない」など、けっこう個人差があるような気がします。
いったい女性はどんなときに一番「したくなる」のでしょうか。医学的な観点からみると、狙い目は「排卵期」と「生理前」の2つです。
1.排卵期:膣の湿り気でムラムラ…
排卵期には「子宮頸管粘液」という白っぽいおりもののような液が多く分泌されます。これによって膣内は「弱アルカリ性」の状態になり、精子の運動が促進され、受精しやすくなるのです。
おりものが増えると膣は湿った状態になりますから、これが微妙な刺激となってエッチな気分になることもあるかもしれません。
2.生理前:イライラから性欲が高まる
生理前はホルモンバランスの関係で、イライラしたり落ち込んだり、情緒不安定になりやすい時期です。ストレスから深酒をした結果、アルコールによって性欲が高まりムラムラすることもあるでしょう。
また、生理前はほかの時期に比べて「妊娠」の心配が減るため、その安心感から性欲が増すことも考えられます。
1日の中で最も性欲が強くなるのは…
続いて、1日の中で性欲が高まる時間帯についてみていきましょう。これには「メラトニン」というホルモンが関係しています。メラトニンには脳の松果腺から分泌される物質。
別名「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、朝目覚めてから14~16時間ぐらい経過すると分泌量が増え始め、自然な眠気を感じるようになります。実は最近の研究で、このメラトニンには性欲を高める作用があることが明らかになったのです。
朝8時に起きた場合は、大体夜の10時以降にムラムラしやすい…ということですね。さらにこのホルモンは光との関係が強く、薄暗い空間で最も多く分泌されるそうです。
男性は女性を口説くとき、薄暗いバーに連れて行こうとする人が多いですが、これは科学的にも非常に理にかなった方法だったのですね。
お互いの性欲と賢く向き合おう
ちなみに、米・オハイオ州立大学が行った「セックス・睡眠・食事について、思い浮かべた、または頭をよぎった回数」の調査によると、男性は1日に19回もセックスのことを考えていることが判明したそうです。
四六時中エッチなことを考えているというわけではありませんが、睡眠時間を除くと1時間に1回はセックスが頭をよぎるってけっこうな頻度ですよね。
女性の中には「彼はセックスしか求めてこない」と不満を漏らす人もいますが、もはや男性の性欲の強さは「本能」に基づいており、自分の力ではコントロールできないものなのです。
そう考えると、「私はそんなにしたくないし…」とセックスをおざなりにするのは、ちょっと思いやりに欠ける気がしますよね。
仕事が忙しいときや体調が悪いときに無理をして「お誘い」に答える必要はありませんが、たまにはサービスしてあげるのもカップル円満の秘訣なのかもしれません。