産後のセックスレスの解決法:母親であることを忘れる日を持とう

妊娠・出産をきっかけにセックスレスになる夫婦って多いですよね。もれなく私たち夫婦もその一組でした。昨年の夏に妊娠が発覚して以降、挿入ありのセックスをしたのは1回。たまにオーラルセックスをすることはあっても、濃密なスキンシップはすっかりご無沙汰でした。

そして産後2カ月。1か月検診が終わってセックスができるようになっても、性欲はまったく湧く気配がなく……。ひとまず年内はお預けかなぁなんて思っていた矢先、セックス解禁の日は突然やってきたのです。

今回は、我が家のセックスレス事情と産後のセックスレスを解決するために大切だと思うことを書いていきます。

産後セックスレスになる理由

産後、セックスレスになる理由は、

・母乳の分泌を促すプロクラチンというホルモンの影響で、性欲が湧きにくくなる
・育児で心身ともに疲れている
・産後、生活スタイルが変わらない夫にイライラする
・パパとママ気分が抜けずに、男女の雰囲気になりにくい

などがあげられるそうです。

私の場合、妊娠中はそれなりに性欲がありました。日中ひとりで過ごす時間が多かったので、主人を見送ったあと、スマホで動画サイトを漁りながらオナニーをするのが日課になっていた時期も…。

ところがあんなに旺盛だった性欲も、出産とともに空っぽに。寝付けない夜にオナニーをしようとしても、全くアソコが濡れないし、女の危機を感じていました。

妊娠・出産で私の身体は変化しても、主人は以前となにも変わりません、半年以上もセックスしなくて大丈夫なのだろうか……?と心配になり、里帰り中にオナニーをするようにすすめたことも。(でも主人曰く、ひとりではする気にならないそうで1度も抜かなかったそうです)

主人には申し訳ないなぁと思う気持ちはあっても、身体はまったく追いついてこない状態。普段は同じベッドで寝ているのですが、主人のいびきがひどく、産後の寝不足も重なってストレスになり、夜中に起きてリビングで眠ることもありました。

産後クライシス?!夫婦の危機を乗り越えるために大切なこと

産後はとにかくイライラすることが多かったです。

生後0~1か月の頃は、3時間に1度の授乳。おっぱいをあげてげっぷさせておむつを替えて……としているうちに、目が覚めてしまって次の授乳まで眠れないなんて日がしばらく続きました。日中もふらふらで育児。

体力的にすごくつらいなか、夜遅くまで起きてテレビやゲームを楽しみ、週末は昼過ぎまで寝ている主人をみると、イライラが限界に…。

「私はこんなに頑張ってるのに…!」「自分の時間はほとんどないし、赤ちゃん中心の生活を続けているのに…」とほぼ毎日怒りをぶつけていました。

また、赤ちゃん中心の生活リズムに変えてから、主人と顔を合わせることが少なくなりました。

主人の帰宅時間はだいたい夜22時頃。そのころには私はすでに寝ています。朝もバタバタして話す時間もなく、会話といえば日中にLINEでメッセージのやりとりをするぐらい。朝出かける前にしていた「いってらっしゃいのキス」も、赤ちゃんのお世話に追われて、しなくなっていました。

こんな状態では当然「セックスしよう」なんてムードにはなりません。これではいかん!と思い、ある日の朝、「一緒に暮らしているのに、他人みたい。夫婦のコミュニケーションが全然とれてないじゃん」と不満をぶつけると、「じゃあ今日休みとるよ」と主人。

平日の昼間に家族3人で犬の散歩をしたり、ベッドでゴロゴロしながらおしゃべりをしたり…。短い時間でも、主人が話し相手になってくれたことはとてもいい気分転換となりました。

「平日はひとりで子どもの面倒をみなきゃいけない」と気を張っていましたが、程よく力が抜けてリラックスできたのかもしれません。

セックスが解禁となったのは、その翌朝のことです。性欲はあまりありませんでしたが、「主人に喜んでもらいたい。ぬくもりを感じたい」という気持ちが久々に湧きました。

子どもが生まれると女性はどうしても「母親」気分が抜けないものです。そういうときこそ、夫婦で過ごす時間を大切に。1日のなかでちょっとだけでも「母親」を忘れる時間をつくることが産後のセックスレスを抜け出すカギとなると思いました。