心もひとつになれる、気持ちのいいセックスの仕方

今回は『誰も教えてくれない 女子が大満足する正しいセックス』の著者、ドクターH・Y氏より、記事をいただきました。

愛する彼と身体だけでなく心も通い合うようなセックスがしたいのに…現実は満足できずに終わっている。そんな女性におすすめのコラムです。これを読むと、セックスで男女がすれ違う理由について深く理解することができるはずですよ!

気持ちのいいセックスができていますか?

想いを寄せている人と愛し合うセックスという行為。あなたはいつも気持ちのいいセックスができていますか?

愛しているはずなのに、彼の「セックスをしたい」という気持ちに応えられない。大好きな彼が懸命に自分を気持ちよくさせようと奮闘していると、つい演技をしてしまう。そんな悩みを抱いている女性は意外と多いものです。

世界最大のシェアを誇るコンドームメーカー、英Durex社が行ったセックスに関する調査によると、「現在の性生活に満足していますか?」という質問に対して「YES」と回答した人の数が日本は26か国中最下位、「女性のオルガスムスに対する満足度」も最下位となっています。

また、一般社団法人日本家族計画協会の調査では、「気持ちいいふり」をしたことがある女性は実に7割近くにのぼるという結果も出ています。

なぜ満足度がこうまで低いのでしょう。その原因の一つは、女性がオルガスムスを感じることができていないからなのです。オルガスムスが無いどころか痛みや不快感まであると、女性はセックスをすることにも嫌な気持ちになってしまうでしょう。

世の男性にはびこるセックスの勘違い

とはいえ、もちろん男性は女性に痛みや不快感を与えたいわけではないのです。問題は、男性陣がAVなどからのなんとなくの知識で、セックスについて勘違いをしていること。

男性たちも良かれと思ってやっているからこそ、いつまで経っても勘違いがなくなりません。その結果男性のセックスは上達せず、女性たちはオルガスムスに達することができないのです。

男の勘違い1:ピストン運動は激しいほうがいい

AVなどでは、男優は女優にペニスを挿入すると、見せつけるかのように長くて深いストロークを繰り返し、映像のなかの女優はそんな男優の動きに合わせて甘い声を出しています。それを観た男性はよかれと思ってそれを実践し、挿入すると深く、速く、強く腰を打ち付けるようにしてしまうのです。

しかし実は、女性の膣自体に性感帯はありません。性感帯があるのは膣口から4~5センチ程度の深さのお腹側にある「Gスポット」と、もうひとつが膣の一番奥の子宮の入り口にある「ポルチオ」です。その場所に男性を導くことが大切なのです。

男の勘違い2:濡れてる=感じてる

セックスをするときに、キスから始まって胸、下半身へと愛撫をしていくと、女性の膣は愛液でヌルヌルしてきます。こうなればもう準備OK、十分感じているからペニスを挿入しよう!と考える男性は少なくありません。

けれども、女性の膣から溢れてくる愛液は、基本的には膣を傷つけることのないように守るためのもの。指や舌などの刺激を感じれば、気持ち良くなくても溢れてくるものなのです。濡れただけで女性が感じていると確信するのは早計です。
 

男の勘違い3:お酒を飲むと感度が上がる

男女がセックスをするとき、とくに初めてセックスする相手と結ばれるときなどに味方になってくれるのがお酒。お互いの緊張を和らげてリラックスしたり、勢いを借りるという意味でもお酒は効果的といえるでしょう。

とくに女性は、性感を高めるためにはリラックスすることが重要。その意味では、お酒を飲むことでよりセックスを楽しむことができるようになるはず。

ところが、お酒を飲むことでセックスにおける感度が高まるかというと、それは大きな勘違いです。むしろ、セックスの快感という意味においては逆効果。お酒を飲んで酔いが回ってくると、性感を脳に伝える神経伝達が抑制されて反応が鈍くなるため、セックスをしてもイキにくくなるのです。

お酒を飲むのは、セックスに至るまでの雰囲気づくりやきっかけまでに、少量でとどめておきましょう。くれぐれも酔っ払うまで飲みすぎないように気をつけてください。

自分が気持ちいいことを相手に伝える

上記のことは女性でも勘違いをしていた方がいるのではないでしょうか。なんとなくの知識で、すれ違いのセックスをしてしまうことは本当にもったいないことです。

すれ違いを生まないために、まずは、セックスや愛撫で自分がしてもらって嬉しい、気持ちいいと感じることを相手に伝えましょう。逆に相手の気持ちいいことを聞くのも良いコミュニケーションになります。

自分の欲求を口にするのは憚られるかもしれませんが、恥ずかしいことではありません。お互いのことを知り、心から気持ちよくなれるセックスを目指しましょう。

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