作業的なプレイをしている人に知ってほしい「体温を感じあうSEX」

作業的なプレイをしている人に知ってほしい「体温を感じあうSEX」
作業的なプレイをしている人に知ってほしい「体温を感じあうSEX」

Freedigitalphotos.net

先日、付き合って1年半になる彼とベッドの上で寝る前におしゃべりをしていたときのこと。体が火照り、セックスしたい気分になったので、彼に覆いかぶさるようにして「誘うキス」をしました。いつもならキスを始めてから、1分も経たないうちに彼が私の胸に手を伸ばしてくるのですが、その日は、次のアクションが起こらなかったのです。

「ひょっとして今日は疲れてるのかな・・・?」と思い、キスをやめて、彼の隣に寄り添うと、今度は彼が私の頭を優しく撫で始めました。このときすでに私の性欲は、急上昇。アソコがずきゅんとして、「今夜は“結合”なしには寝られない状態」になっていました。

息遣いが荒くなる私をよそに、彼はがっつくことなく、体を密着させたまま、私の髪を撫で続けました。いつもはケモノのように激しく求めてくるのに、その日の彼は、まるで「仏」のようにおとなしくおだやか。

「もしかして本当に性欲がなくなったのでは・・・?」とおもむろに彼の下半身に手を伸ばすと、彼のペニスはギンギンに勃起していたのです。

意を決して、「ねぇねぇ・・・私はエッチしたいなぁと思ってるんだけど」と切り出すと、「俺もしたい・・・」と彼。さらに続けて、「こうやって寄り添って、髪を撫でたり、キスをしたりしてるだけでも気持ちいいし、幸せ。だから、今日はもう少しまったりしてたいんだ」と言ってきました。

・・・彼、アダム徳永さんの本でも読んだのでしょうか。まさかのスローセックスをオーダーしてきました。

それから、私たちはしばらく抱き合ったまま、おしゃべりをしたり、体のあらゆる部分を撫で合ったりしながら、たっぷり前戯を楽しみました。オーラルセックスをする頃には、私のアソコは濡れ濡れ。クリトリスの愛撫が始まってから、1分もしないうちに絶頂をむかえてしまうほど、興奮が高まっていました。スローセックスの威力、恐るべし。

思い返せば、最近のセックスは、どこか作業的なプレイに傾いていた気がします。キスをしたらすぐに胸に手が伸びてきて、クンニからの挿入。前戯と挿入時間を合わせても、わずか20分足らずのセックス。あわただしい生活のなかで、セックスもどこかルーチンであっさりとしたものに変わっていたのだと思います。

その一方、この前のセックスは、挿入を急がず、インタラクティブな触れ合いが新鮮でした。「次はどんなことをされるんだろう」「どんなタッチで彼をよろこばせよう」そんな予想不可能なセックスが2人の気分を盛り上げていたのだと思います。

長い間、1人のパートナーとセックスをしていると、つい型にとらわれて、マンネリに陥りがち。そういうときこそ、セックスはお互いのぬくもりを感じるためのコミュニケーションであることを思い出して欲しいのです。大好きな人へのキスも、タッチも、オーラルセックスも。強い快感の先には、相手とのコミュニケーションを求めていることを忘れずに、セックスライフを楽しんでいきたいですね。