初めての出産体験記:お産の痛みを乗り切る秘訣とは…?

女性にとって妊娠・出産は人生の一大イベント。よくお産の痛みは女性にしか耐えられない…と聞きますが、出産の経験がないといったいどれほどの痛みなのか想像ができないですよね。

そこで今回は、数日前に初めての出産を経験した私が「初産婦の出産体験記」をつづっていきたいと思います。お産の一例としてお読みいただけたら幸いです。

出産の兆候「おしるし」からスタート

出産予定日の4日前。夜21時頃におりものがさらーっと出てきて、お手洗いに行くと下着が薄ピンク色で汚れていました。いわゆる「おしるし」です。

おしるしは出産の兆候ではありますが、必ずしもすぐに陣痛が始まるというわけではと聞いていたので、「あと数日ぐらいで産まれるかなぁ」とゆったりした気持ちで過ごしていました。

しかしその晩から定期的に生理痛のような痛みがやってくるように…。最初は30分~1時間間隔。痛みがきてもおしゃべりできるぐらいの余裕がありました。それから夜中3時頃、ベッドに入っても寝付けないぐらいに痛みが強くなり、リビングでテレビをみながらおにぎりを食べてのんびり。

明け方には8分~12分間隔で定期的に痛みの波が来るようになりました。どんどん強くなる陣痛の恐怖におびえながら、眠ることもできず、ベッドでスマホ片手にゴロゴロ……。

正午頃、タクシーで病院に移動。病院へ着くと分娩台で1回目の内診が行われました。この時点で本陣痛が始まってから4時間。子宮口の開きは2~3センチでした。

お産でつらかったことは…

本陣痛が始まってから出産までは12時間。ごく平均的な長さでした。

お産でつらかったのは、「1.子宮口が開き切るまでどんどん強くなる陣痛の痛みに耐えなければならなかったこと」「2.分娩台に乗ってから“いきみ方”が分からずに体力だけが消耗していったこと」。

陣痛から分娩台に乗るまでの時間は10時間ぐらい。そのうち後半の4時間は地獄でした。うんちが漏れそうになる感覚と戦いながら、陣痛を強くするために病院内を歩き回ったり、乳首をマッサージされたり…。お腹の下腹部と腰とお尻の穴に重くて大きな石がずーーんと乗っかっているような感じで、想像していた痛みの何倍もつらかったです。

よくテレビドラマで「ギャーギャー」と悲鳴をあげるシーンが出てきますよね。私はあれをみて「みっともないなぁ…」と思っていたので、自分が出産をするときはゼッタイに叫ばない!静かに産もうと心に決めていました。でもまぁ、無理でしたね。

「もう無理」「終わりにしたい」「死にそう」

陣痛の間は、ずーっと弱音を吐きっぱなしでした。

分娩台に乗ってからやってきた「イキみ逃し」の地獄…

子宮口が開き切った頃にはすっかり体力を消耗していて、いきむ力はかけらも残っていません。さらに分娩が始まった途端に陣痛が弱くなるという地獄…。

陣痛促進剤の点滴を投与してもらいましたが、すぐには効かず…。いきみ方もよくわからなくて、もう勝手に涙がポロポロと出てきました。

私「がんばりたいけど、もう無理です」

助産師さん「会陰切開しちゃう?そしたらもうちょっと楽に赤ちゃんが出てくるよ」

…ここにきて会陰切開?!あんなにがんばって会陰マッサージしてきたのに意味ねぇーと思いましたが、「楽に産める」という一言におされて、切開することにしました。

出産前はアソコにメスを入れるなんて…とおびえていましたが、会陰切開は思っていたよりも全然痛くなかったです。メスを入れる前に麻酔の痛みがちくっとしますが、陣痛の波がやってきたタイミングにあわせて打ってもらったのでほとんどなにも感じませんでした。

切開してもらってから2~3回いきんで赤ちゃんが誕生。産声が聞こえた途端、お腹の痛みがすっきりとれて、安堵から再び涙がポロポロ…。胎盤を出してもらって、切開した部分を縫って、無事にお産が終わりました。

お産の痛みを乗り切る秘訣とは?

妊娠中から「お産は体力勝負」と聞いていたので、普段からなるべく動くようにしていました。でも何より大事なのは、出産当日にいかに体力を温存しておくかということだと実感しています。

多少陣痛の痛みがあっても最初のうちはなるべく睡眠をとっておくこと。そして食事がとれるうちにカロリーのあるものを摂取しておくことが大事だなぁと思います。

私は睡眠も食事もおろそかにしてしまったので、陣痛が進むごとに意識がもうろうとしていきました。分娩台に乗ったときにはすっかり力を使い果たしてしまい、いきむことができませんでした。

今はまだ二人目とか全然考えられませんが(笑)、次に出産することがあれば、もっと妊娠中から体作りを万全にしておきたいですね。