妊娠していぼ痔が悪化。産婦人科の先生に自力で治す方法を聞いてみた

早いもので妊婦生活ももうすぐ6カ月に突入しようとしています。つわりや眠気など妊娠初期の不快症状もすっかりおさまって、食欲が日に日に増しています。体重は妊娠前よりも5キロ近く増えて、もうお腹は洋服の上からでも目立つぐらいまで出てきました。

ご飯が美味しく食べられるのは本当に幸せなことなのですが、その一方で「便秘」というマイナートラブルに悩まされる日々が続いています。妊娠前は毎日快便だった私ですが、最近はたくさん食べているのに3日間ぐらい排便がないこともしばしば。そうなると便もすごくカタくて…!

そしてここ最近、持病の「痔」が悪化してしまい、排便のたびに激痛と戦う毎日が続いているのです。

母親にそのことを相談したところ、「それは出産前に治しておかないと大変だよ。出産のときはイキむからね。痛いんだよ~(*´Д`)」

……ただでさえ初産で、今から陣痛の痛みにおびえているというのに。時の痛みまで押し寄せてくるとは…。これはなんとしてでも手を打っておかねば…ということで、産婦人科の先生に相談してみることにしました。

便秘薬でうんちを柔らかくする

私「あの~。妊娠してから便秘気味で。痔になってしまったのですが、これ以上悪化させない方法ってないのでしょうか?」

先生「あー、妊娠してから痔になる方って多いんですよね。便はかたいですか?」

私「はい。最近は3日間に1回ぐらいしか排便がなくて、出すときも痛くてけっこう大変です。水分補給をしたり、野菜を多めに食べたりして、なるべく便がかたくならないように気を付けているのですが…」

先生「なるほど。痔を悪化させないための方法は、まず便を柔らかくすることですね。便秘気味の状態が長く続くと、どうしても便がかたくなりがちですから、できれば毎日少しでも排便があるように薬でコントロールしてあげるといいと思います。

妊娠中でも飲めるお薬がありますから、処方しておきましょうか。毎日飲まなくてもけっこうですので、便秘の症状がラクになるまで続けてみてください」

ボラギノールを使う

私「最近は排便のたびに血が出るほど痔が悪化しているのですが、出産のときは大丈夫でしょうか?」

先生「うーん…多少つらいかもしれないですね。これ以上ひどくならないように予防していくことが大事なので、まずは便秘を解消すること。それから排便時に出血や痛みがあるときは、ボラギノールなどの外用薬を使うとラクになりますよ」

私「なんとなく妊娠中に薬を使うのは良くないと思って、我慢していたのですが、胎児には問題ないですか?」

先生「はい、心配ありません。むしろ椅子に座れないぐらい痔が悪化してしまうほうが良くないですからね。とくにこれからの時期はどんどんお腹が大きくなって、子宮に胃腸が圧迫されがちなので、便秘に悩む人が増えるんです。日頃から予防を心がけたほうがいいでしょう」

お風呂でアナルマッサージ

私「薬以外に日常生活で予防できることはありますか?

先生「お尻を冷やさないことですね。血流が悪くなると痔はますます悪化してしまうので、できればお風呂に入ったときに湯船でお尻の穴を優しくマッサージしてあげるといいかもしれません。あとは腹巻やホッカイロで外側から温めるのもいいでしょう。

便秘を予防するという意味では、適度な運動、水分補給、食物繊維を多く摂取するのも効果的です。ただし妊娠中はムリのない範囲でけっこうです。薬をうまく併用しながら続けてみてください」

手術をしないかぎり一度できてしまったいぼ痔を取り除く方法はありませんが、これ以上悪化しないようにケアする方法はたくさんあることがわかって少し気持ちが楽になりました。

出産予定日まであと150日弱。「便秘体質から抜け出すこと」「体を温めること」に気を付けながら、大きく腫れあがた「いぼ痔」と仲良く付き合っていきたいと思います。