女性もイクことが大事!妊娠しやすいセックス3つのポイント

結婚して赤ちゃんが欲しいと思ったとき、どんな夫婦にもセックスは必要不可欠です。基礎体温をつけたり、健康的な食生活を送ったり、さまざまな見直しをしても、男女が愛しあう行為「セックス」をしなければ、自然妊娠はありえません。

結婚の年齢が今よりも若く、婚前交渉がタブーとされてきた時代であれば、「子どもができない」と悩む夫婦もそれほど多くはありませんでしたが、最近は晩婚化に加えて、結婚前からセックスレスに陥るカップルも多く、スムーズに妊娠をできずに一人で悩む女性も少なくないようです。

そこで今回は、医学博士・放生勲さんの著書『知っておきたい「妊娠力」』を参考に、妊娠をしやすいセックスの条件についてまとめていきたいと思います。

1.排卵日を狙ってセックスしない

妊娠を望むのであれば、まずはセックスの回数を増やすことが大切。

「一般的に、カップルのセックスの回数というのは、時間の経過とともに減っていく傾向があります。あるカップルが妊娠するかどうかは、減ったセックスの回数をいかに回復させるか、ということがとても大切になります。」

以前、「セックスの回数と妊娠率の関係について」という記事でも紹介しましたが、一般的には子作りを始めてから6割のカップルが2年以内で赤ちゃんを授かっているそうです。

それらの夫婦のセックスの頻度についてみてみると、「週1回~2回(35.1%)」「月2~3回(28.3%)」「月1回程度(10.4%)」。これをひとつの指標として、自分たちのケースと比較してみるといいかもしれません。

「排卵日申告」が旦那さんにプレッシャーを与えることも

「義務感にかられて行う、排卵日に的をしぼったピンポイント・セックス。たしかに効率はよさそうですが、そんなにうまくいくものではありません。なぜ難しいのかというと、あなたたちカップルが生身の人間だからです。コンピュータのように計算だけで妊娠できるものではないのです。」

排卵日の狙い撃ちはよくないといわれても、いざ赤ちゃんが欲しい…と思うと意識してしまいますよね。

かくいう私も、結婚式が間近に迫った頃から基礎体温をつけはじめて、排卵日を意識したセックスをはじめました。排卵日予測アプリを活用しながら、「(私)今月の排卵は●日だよ~!」「(主人)OK!その日は早く帰ってくるね」なんて会話をしていたのを覚えています。

でも男性のなかには奥さんからの「排卵日申告」をプレッシャーに感じて、勃たなくなってしまう人もいるそうです。妊娠を意識しすぎて、義務的なセックスになってしまうのは本末転倒。自然妊娠には「純粋にセックスを楽しむ姿勢」も大切でしょう。

精液の濃度は心配する必要なし

できるだけ妊娠率をあげるために排卵日の周辺は少し回数を増やしてセックスする方も多いと思いますが、その際に気になるのは「精子の質」ではないでしょうか。

私も妊活中に気になってネットで調べていたのですが、「短時間で何度も射精してしまうと、精子の濃度が薄くなるから、数日程度空けてからセックスしたほうがいい」といった書き込みを目にしました。

しかしこの情報もまったくの誤解!妊娠に大切なのは精子の数ではなく「運動率」なのです。

「体外受精などの高度生殖医療を行うある医療機関では、わざわざ1時間の間を置いて2回の精液の採取を行い、2回目に採取した精子を利用するのです。その理由は、2回目に採取した『薄い』はずの精液の精子のほうが運動率がよいからです」

2.「セックスしたい」という自然な欲求を大切に

「一回たりとも排卵のチャンスを逃したくない」とか、「今月こそゼッタイに!」と身構えていると、どうしても「性の欲求」が弱まってしまいがちです。不妊治療に前のめりになっていると、「妊娠力」が低下するといいましたが、それにはこのような理由もあるのです。目的を意識する前にセックスを楽しむことのほうが重要だということです」

最近は共働きの家庭が増えて、仕事や人間関係のストレスから性に対する欲求が湧かず、セックスレスに陥るキャリア女子も少なくありません。

・平日はほとんど夫婦の会話がない
・休日は疲れきって昼過ぎまで起きられない
といった夫婦は要注意。

妊活の第一歩は「健康的な生活を送ること」です。なるべく2人で過ごせる時間を増やし、「セックスしたい」という自然な欲求が湧き上がるような環境を取り戻しましょう。

3.女性が感じるほど精子と卵子は出合いやすい

「女性が深く感じると、精子を守る頸管粘液の分泌がより高まります。いっぽう、射精された精子は、卵子をめざして競泳していくようなイメージをもっている人が多いのですが、これは誤解です。精子が子宮のなかへ移行するのは、精子の自律的な運動だけでなく、子宮がスポイトの役割をして精子を吸い上げるためといわえています。つまり女性が感じることで精子がより収縮し、それによって精子が子宮へと吸い上げられるのです」

3つ目のポイントは「女性がセックスでオーガズムを感じること」です。

長年、女性のオーガズムについてはその存在を否定され、生殖行為には必要のないものとされてきました。しかし最新の研究では、女性のオーガズムと妊娠率には相関関係があることが明らかになっています。

愛する人と気持ちいいセックスすることが妊娠力を高めることにつながるのです。妊娠するまではなにかと不安も募るものですが、少しリラックスをして「愛のあるセックス」を心がけてみてくださいね。