精子も劣化する?!妊活中は「精子の新陳代謝」を大切にしよう

「赤ちゃんがほしい」と思ったら、葉酸サプリを飲んだり、基礎体温をつけたり…。女性はやることが多くて大変ですよね。でもカラダのメンテナンスをしなければならないのは、男性側も同じ。

妊活には卵子と同じぐらい「健康で元気な精子」が大切です。あまり知られていませんが、実は精子って時間が経つと元気がなくなってしまうことをご存知でしょうか。今回は、妊活カップルにおすすめしたい、精子の新陳代謝のお話をしていきます。

精子は生もの!時間が立つと劣化する

男性の精巣では毎日5000万~1億個もの精子が作られています。精子は生もので、出来立てホヤホヤは新鮮で元気ですが、時間が経つと「活性酵素」により酸化し、劣化していきます。

具体的には、精子の運動率が低下したり、しっぽが短くなったりする奇形が増えたりして、不妊の一因にもなるそうです。

妊活中は「排卵日」を意識してセックスをする方が多いでしょう。しかし精子の運動率を考慮するのであれば、排卵日でなくても週に最低1回はセックスするのが理想です。

ちなみに私の夫は妊活中、「あまり頻繁にセックスすると精子が減っちゃうから。ある程度、溜めてからまとめて出したい!」と言い張っていましたが、これはウソ!

精子は毎日新しいものが作られています。そのため、むしろ定期的に古くなった精子を排泄して、いつでも元気で新鮮な精子をストックされているようにしたほうが、妊娠しやすくなるのです。

元気な精子を作る生活習慣

精子のもととなる「精原細胞」が精子になるにはおよそ70日。その後、精巣にストックされるまでに約2週間かかります。精子の生産から射精までに必要な日数はおよそ90日。

元気な精子を子宮に届けるためには、逆算して4ヶ月ほど前から生活習慣を見直し、健康で元気な精子を用意しておきたいところ。

以下、元気な精子を作るために日常生活で気を付けることをまとめました。

・タバコを吸っている人は禁煙をしましょう。飲酒はほどほどに。
・運動不足は「精力低下」につながります。有酸素運動を取り入れ、健康な体作りを心がけましょう。
・栄養バランスの行き届いた食事。精力アップ効果が期待できる、亜鉛、アルギニン、ビタミンは積極的にとりましょう。
・熱いお風呂は精子の運動率を低下させます。セックス前は控えた方がベター。
・下着の締め付けも精子の健康によくありません。ブリーフやボクサーパンツより、トランクスがおすすめです。
・ストレスは精子の数や運動率に大きく影響します。妊娠しやすいセックスをするには、男女ともにストレスの少ない生活を送ること。物事をポジティブに考え、夫婦で仲よく過ごすことも大切です。

妊活をはじめてなかなか授からない時期が続くと、女性は「自分に問題があるのでは…」とひとりで悩んでしまいがちですが、不妊の原因は男女で五分五分と言われています。

赤ちゃんを作ろうと決めたら、パートナーと協力し合って、妊娠しやすい体作りを進めていくことが大切ですね。