多くの人がぶつかるマンネリの壁。性欲はあるけれど、今のパートナーとは何年もセックスレスだし、いまさらイチャイチャなんてする気がしない…。かといって浮気に走る勇気もない。
そんな悩みを抱える女性は多いはず。今回は「エア恋愛」にハマる人妻(カホコさん・仮名)の経験から、夫婦生活のマンネリ解消法を考えてみたいと思います。
昔好きだった人とLINEでつながる関係
結婚して3年。カホコさんは2歳の男の子を育てる専業主婦。夫とは妊娠をきっかけにセックスレスが続いていました。
育児と家事に追われ、おしゃれもしない。“女としてイケてない…”そんな自分に嫌気がさした彼女は、退屈な日常から逃れるために、大学時代の男友達と「エア恋愛」を始めたといいます。
「少し前に彼が結婚したことをSNSで知って、『おめでとう!』とLINEをしたのがきっかけでした。何度かやりとりをしていると、彼も奥さんとうまくいっていないことがわかって。お互いに夫婦関係の悩みを打ち明ける日々が続いています」
いくらエア恋愛とはいっても、リアルの人物に恋愛感情を抱いていることには変わりありません。旦那さんに罪悪感を抱くことはないのでしょうか。彼女に尋ねてみると「少し申し訳ない気持ちもあるけれど、それ以上にメリットがあって、夫婦仲も良くなった」とのこと。
「彼に会えたら」と妄想して、女磨きを始めた
「彼は北海道。私は東京に住んでいるので、実際に会うことはありませんが、『もし街でばったり遭遇したら…』なんて妄想するようになったんです。
そうするとちゃんとおしゃれしよう!と思うようになって。ちょっと高い下着を新調したり、美容院に通ったり、女磨きをはじめました。たまに写メを送りあうこともあるので、少しでもカワイイって思われたいのかもしれません」
あくまでも“エア恋愛”なので、「実際に会わない」のがルール。それでも彼女は、彼とのやりとりを通して女磨きに目覚めたと話します。
「夫は化粧しても気付いてくれないし、別に褒められてもうれしくない(笑)。夫以外の異性から女として扱われることが重要なんです。たとえエア恋愛でも、『あ、私まだ終わってないな』と実感できるから」
外の世界とつながることで夫にも優しくなれた
エア恋愛をはじめてから、旦那さんにも優しく接することができるようになったそう。
「育児と家事だけの生活が続いていた頃は、『どうして自分ばかり家族の犠牲にならなきゃいけないの?』とイライラすることが多くて。主人ともケンカが増えていました。
でも彼とLINEするようになってからは、その時間を楽しみに日常を過ごせるようになったというか。彼と過ごす時間は、ママや妻という役割を忘れて、ひとりの女に戻ることができるのです。
彼という存在を通して外の世界とつながるようになってから、気持ちにも余裕が出て、夫にも優しくなれました」
彼女にとっては、エア恋愛が慌ただしい日常の疲れやストレスを癒す役割を果たしているのかもしれません。
エア恋愛でセックスレスも解消?!
エア恋愛を経て、女としての自信を取り戻したカホコさん。旦那さんとの夫婦生活も、回復しつつあると話していました。
「LINEの彼とセックスの情報交換をすることがあって、おとなのおもちゃをおすすめされたんです。『感想を聞かせてよ!』としつこく聞いてくるから、主人と使ってみたんです。
かなり久々のセックスだったので断られたら…という不安もありましたが、主人はまんざらでもなかったようで、久々にした翌日は朝からテンション高くて。すっきりした顔で出勤していました(笑)
セックスぐらいであんなにご機嫌になるんなら、たまにはしてあげてもいいかな…と、最近は週1ペースでするようになってます」
欲求不満な人妻代表として(笑)、カホコさんのお話はとても興味深かったです。
結婚したら夫以外の男性と関係を持ってはいけない。これは今も昔も変わらないルール。夫には欲情できない、女として自信を取り戻したい。そんな悩みを解消してくれるのが、頭の中だけで完結する「エア恋愛」なのかもしれません。
とはいえ、私には理性をコントロールできる自信がない!リアルな人物とエア恋愛するのは怖いので、やっぱり坂口健太郎でいいかな。