軽視は危険!セックスレスが心身に与える悪影響

2012年12月に日本家族計画協会が発表した「男女の生活と意識に関する調査」によると、「1ヶ月間セックスをしなかった」と回答した夫婦の割合は、全体の41.3%でした。

最近は、結婚前から同棲をしたり、セックスをするのが当たり前になっているので、セックスレス問題は、未婚カップルにとっても他人事ではないでしょう。

セックスレスが心身に与える影響

精神科医の高木希奈さんは、著書『精神科女医が本気で考えた心と体を満足させるセックス』の中で、「成人が長期間セックスをしないでいると、男女ともにホルモンバランスが乱れ、心身の健康に影響を及ぼすことがある」と指摘しています。

「男性の場合は性欲が落ちて疲れやすくなったり、太りやすくなったりします。女性の場合は、肌のハリや艶が失われ、性器に弾力がなくなって、生理不順を引き起こすこともあります。優しい気持ちを起こさせるホルモンのエストロゲンが減少するので、他人にそっけない態度を取ったり、冷たくなったりする方もいるようです。さらには更年期障害を招き、男女ともに情緒不安定になったり、うつ状態になる可能性もあります」

「レスでも問題ない」という思い込みは危険

セックスレスの一番の問題は、「もう何ヶ月もご無沙汰だけど・・関係は安定しているから問題はない」と思い込み、パートナーと話し合う機会を持たなくなってしまうことにあります。

性の問題は打ち明けにくいテーマでもあるので、心を許しているはずのパートナーに対してもなかなか本音で会話ができないという人は多いものです。じぶんはレスでも平気と思っていても、相手も同じように思っているということはありません。

どちらか一方だけが「セックスがなくて寂しい」と思いつめてしまうと、関係の破綻にもつながります。手遅れになる前に、一度話し合う機会をもつようにしましょう。