惰性でセックスしてない?マンネリから抜け出す簡単な方法

セックスレスや倦怠期って社会では「すごく悪いこと」「男女の危機」みたいに語られていて、なかなか周りにも相談しにくいですよね。

でも何年も一緒に過ごしていると、ふたりの関係性が変化していくのは当然のこと。セックスレスになったとき、どちらか一方に「責任」をなすりつけるのは賢明な選択とはいえません。そこで今回は、惰性のセックスから抜け出すための簡単な方法をご紹介します。

惰性のセックスはいけないことなのか

付き合い始めた頃は会うたびにセックスしていたのに、最近はムラムラと性欲が湧き上がることもすっかりなくなってしまった。たまに愛し合うこともあるけれど、いまいち盛り上がらない・・・このまま惰性でセックスをしていくの?と不安になったことはないでしょうか。

Bored_girl

長年付き合うカップルや夫婦にとって「倦怠期」は避けられないこと。少なからずどんなカップルにも訪れることなので、それほど深刻にとらえることはありません。

その気に慣れないのにお誘いを断ることができず惰性でセックスを続けていると、パートナーに対して罪悪感を抱くこともあるでしょう。しかし「マンネリ=愛情不足」と自分を責めてしまうと、さらにセックスへのモチベーションが下がっていくだけ。

付き合いが長くなるとある程度「飽きる」のはしょうがないことだと受け入れたうえで、ふたりの未来を前向きに考えることが大切です。

ドーパミンと性欲の関係について

もともと人間は飽きやすい生き物です。付き合い始めたころのセックスがあんなに盛り上がるのは、「ドーパミン」という神経伝達物質が関係しています。

hourglass-620397_960_720

人は恋の落ちたとき、脳内でこのドーパミンが大量に分泌され、気分が高揚し、喜びや幸福感が全身に迸ります。ドーパミンは別名「恋愛中毒麻薬」とも呼ばれ、性欲や独占欲といった強い欲望とも深く関係しています。

たいしたテクニックを持たない男とのセックスが気持ちよく感じるのも、このドーパミンの仕業。相手の存在を神聖化し、過剰評価してしまうのです。

しかしドーパミンは人間の体に負担をかけるため、その命は短く平均1.5年~3年程度と言われています。つまりどんなに愛し合うふたりでも、3年ぐらい経てば、愛情の大きさにかかわらずセックスにも「マンネリ」が訪れてしまうのです。

倦怠期は「女性の生理」とおなじぐらい、自然の摂理に近いものと発想の転換をしてみればすこし心が軽くなるでしょう。

倦怠期を乗り越えるカギは「オキシトシン」?

では恋心の賞味期限が切れてしまったカップルは、どのようにセックスと向き合えばいいのでしょうか。その答えは「オキシトシン」というホルモンが握っています。

体の内側から抑えきれない欲望が湧き上がることはなくなったとしても、「愛情や安心感」は別物です。相手の寝顔を見たり声を聞くだけでほっとできるのは、深い絆で結ばれた男女だからこそ経験できること。

セックスは回数にこだわりすぎず、相手に愛情を伝えるスキンシップと考えましょう。その気になれなければ、挿入やオーラルセックスをすることもありません。

寝る前の会話、キス、裸で抱き合う、においを嗅ぐなど、互いにほっとできる触れ合いを心がけてみてください。そうした触れ合いを意識して持ち続けることで、セックスの頻度は減ったとしても心の通い合った穏やかな関係でいられるはずです。

惰性のセックスは断るべきか

マンネリにならないように努力をしていても、どうしてもその気になれない夜ってやってきますよね。相手が強く求めてくるときは、少しぐらい内容があっさりとしてもかまいませんので、なるべく答えてあげましょう。

「今日は少し疲れているから短めでもいい?」「フェラはお休みにしたい」など、自分が答えられる範囲を明確に伝えてあげると、互いに無理なくセックスを楽しめることでしょう。

もしセックスに対して義務感や苦痛を感じるようになったら、それは赤信号です。なるべく早い段階で相手と話し合いをしたほうがいいでしょう。

ただ「セックスしたくない」と伝えるのではなく、「最近、性欲が湧かないの。仕事が忙しくて体が疲れているせいかな?」など、自分なりの考えを添えて伝えることで相手も心を開きやすいはずです。

愛情は相手より2割多く与えるつもりで

brother-1252736_960_720

ふたりの関係を円満に保つために大切なのは、相手よりも2割多く愛情を与えるつもりで接することです。長く付き合っているとどうしても相手に対して「甘え」が出てきてしまうもの。

最近の自分を振り返って「ちょっと傲慢になりすぎてるかな?」と思う節があったら、彼のためにできることを考えてみましょう。

栄養たっぷりの手料理を振る舞ったり、マッサージをしてあげたり…。マンネリを感じたときこそ、「自分から与えるクセ」を身につけておくことで、愛が枯渇することなく循環し合う関係を築いていけるはずです。