日本人男性がセックスレスになりやすい4つの理由とは

people-316500_640世界一のセックスレス大国、ニッポン。セックスをしない風潮は、今、若いカップルの間でも急増しています。

「パートナーはいるけど、もうずいぶん長い間、セックスしていない。このままで女性として幸せなのだろうか」とぼんやり悩んだことのある女性も多いはず。

実はカップルがセックスレスになる原因は、大半が男性側にあるといわれています。そして日本社会は、特に男性の性欲低下を誘発するライフスタイルが一般的となっているのです。

ここではその理由を解説していきます。あなたと彼の関係を見直すきっかけにしてみてくださいね。

 

◆週49時間がボーダーライン「長時間労働」

日本のサラリーマンは、自分の持てるエネルギーのほとんどを「会社」にささげています。食事や睡眠時間を削ってまで、長時間労働をする人も少なくありません。

産婦人科医の北村邦夫氏の調査(2012年)によると、「パートナーとセックスレス」と答えた男性にセックスに対して積極的になれない理由を聞いたところ、「仕事で疲れている」(28%)で、最も多かったそうです。

さらに別の調査で、セックスレスと就労時間の関係を調べたところ、セックスレスの男性の63%が「週49時間以上」働いており、セックスレスでない男性の49%と比べて、大きな差があることがわかっています。

夜遅くまで残業や飲み会のオンパレード。これでは、疲れやストレスが溜まって、セックスの意欲が失せてしまうのも仕方がありません。

 

◆スキンシップが少ない

セックスの出発点は、触れ合うことにあります。ところが日本人は、幼いころから異性に触れ合う機会があまりありません。そのため、大人になってからも女性へのボディタッチが極端に下手なのです。

海外では、子どもの前で両親がキスをしたり、抱き合ったりするのが日常の光景。出産のときも女性をお姫様抱っこして分娩台に連れて行き、一緒に出産を応援し、赤ちゃんが生まれたらパートナーとキスをして喜びを分かち合うのだそう。

さすがにここまですべきとはいませんが、日本のカップルももう少し相手の体に触れることを日常的にしたいですね。

 

◆「セックスは男がリードするもの」という文化

ある調査によれば、「セックスは男性がリードするもの」という考えを約6割の男女が持っているのだそうです。

「恥の文化」を大切にする日本ですが、エロへの好奇心は世界一。その証拠に、アダルトビデオは、かなりニッチなジャンルまで追求されています。

しかしながら、オナニーのおかずに利用する女には「究極のエロさ」を求めていても、実際に付き合う彼女は「清純であってほしい」と思っていたり……セックス経験が多かったりすると、露骨に嫌がったりします。

この辺は、男性のプライドなのでしょうかね。

 

◆女子力男子の出現

さらにもう一つ、日本人男性がセックスレスになりやすい要因が「食事」にあります。

ここ数年、「女性以上に美容や健康に気を使う、女子力男子」というジャンルが若い男性を中心に急増しているそうです。そんな女子力男子の定番アイテムといえば「豆乳」。

この豆乳に含まれるイソフラボンという成分は、人間の体内で女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをします。そのため、女性にとっては、乳がんや骨粗しょう症の予防に大きな効果があるとされています。

しかし男性がとり過ぎてしまうと、性欲減退につながるのではといわれているのです。

とはいえ、大豆は、納豆、豆腐、みそ、しょうゆなど、日本人にとって定番の食材。まったくとらないようにするのではなく、適度にお肉も食べて、バランスのいい食事を心がけるのが大切ですね。

女性にとってセックスは、愛情を実感するための大切なスキンシップ。もしセックスレスで悩んだら、彼からのお誘いを黙って待つだけでは問題解決につながりません。まずは2人で過ごす時間を増やして、ボディタッチや会話の中からそれとなくセックスを匂わせてみましょう。