20代男子のセックス離れが深刻!30年後も現役のオトコをつくるには?

「草食系男子」という言葉がすっかり定着した昨今。恋愛やセックスに消極的な男性が増えていると言われています。

厚生労働省研究班の調査によると、2008年から2010年の2年間で、性交渉に「関心がない」「嫌悪している」と考えている16~19歳の男性が、倍増していることが明らかになりました。いったいどうして、若者たちはセックスに無関心になったのでしょうか。

「セックスよりゲームがやりたい」という心理

1つ目は、セックス以外の娯楽が増えたという現実があるでしょう。

よく田舎の若いカップルは、デートをする場所がなく、実家でセックスばかりするので、デキ婚しやすい、と言われていたことがありますが、今はスマホがあればいくらでも暇つぶしができる世の中になりました。ゲームや漫画、DVDなど、部屋にこもってできる遊びが充実したため、室内にいてもセックスに欲望が向かないのです。

実際、筆者のまわりにも「彼女とは共通の趣味で楽しく過ごせるからセックスしなくてもOK」「翌日まで疲れが残るから、平日はしたくない」という若い男子がけっこういます。

とはいえ、人間にとってセックスとは、愛情表現のために欠かせない手段です。たとえ「共通の趣味があるからエッチなしでも仲良し」というカップルであっても、セックスを通してしか「満たされないもの」があります。彼らはそのことに気が付いていないのでしょう。

セックスを費用対効果で考える

2つ目は「若者がセックスを費用対効果で考えるようになったこと」です。

『近頃の若者はなぜダメなのか』(光文社新書)の著者・原田曜平さんは、ある雑誌の取材で「今の若い世代は、無駄な行動を嫌う傾向にある」と指摘しています。

「行動する前に“それで何が得?”って考える人が多いですね。ある意味賢いんですけど、費用対効果を考えて無駄なエネルギーを使わないようにしています」(原田さん)

つまり、セックスをするために女の子を口説くのはめんどくさい。お金や時間を費やすのであれば、オナニーで自己処理をしてしまったほうがラク、というのがイマドキ男子の思考回路なのです。

一昔前と比べて、ずいぶん簡単にセックスができるようになったこのご時世、彼らにとって、セックスとはマスターベーションと何ら変わりがないのかもしれません。

20代男子は精子の量も減っている!

最後に、若者の精子の量が減少していることについてもふれておきます。

帝京大学医学部が、全国の成人男性300人のデータを集めたところ、1mlあたりの平均精子数が20代では4600万個、40代では8400万個で、40代男性に比べて、20代男性の精子の量は、およそ半分しかないことが明らかになりました。同研究チームによると、ここ10年で全体的に減ってきているとのこと。

これは海外でも同様の傾向がみられており、デンマークの医師も40代が7800万個、20代が4580万個という同様のデータを発表しています。若者の方が少ないなんて、大問題ですよね。

運動と食生活の改善が、性欲増強の近道!

彼の性欲をUPさせたいなら、運動と食生活の改善が近道です。食事は添加物が含まれるコンビニ食やジャンクフードは避け、自炊に切り替えるのが一番。飲酒もできるだけ控えたほうが、生殖機能は元気になります。

またイマドキ男子にありがちな「筋肉ゼロ、ヒョロヒョロ体型」は、性欲もあっさりしていることが多く、将来EDになる可能性が高いと言われています。

下半身の筋肉は人間の身体全体の筋肉量の70%に相当する筋肉が付いてるので、もともと細身体型の男性というのは、下半身の付け根にある男性器への血流も弱く、勃起障害が起きやすいのです。

細身の彼には一緒に運動をしたり、ジムに通ったりして、体を鍛えさせることも大切です。健康な食生活と下半身の筋力UPで充実したセックスライフを楽しんでくださいね。

参考:1mlあたりの精子の数 40代では8400万個、20代では4600万個(NEWSポストセブン)、若い男がセックスを嫌う理由は費用対効果を考えた結果と識者(NEWSポストセブン)