オーガズムの数だけ男に寛容になれる。イク努力は怠らないこと

セックスの楽しみ方は人それぞれ。ただ愛する人と抱き合うだけで幸せという人もいれば、何度も激しく求め合いたいと言う人もいるでしょう。

なかでも「オーガズム」はセックスの醍醐味のひとつ。セックスはイクことがすべてではないとはいえ、多くの男女が「オーガズム=相手の満足度」として気にかけています。

オーガズムは「快感」とともに、私たちに「心の余裕」をもたらします。愛する人とのセックスでオーガズムを感じられるようになると、女性はパートナーに対して優しく寛容になれるのです。今回は、オーガズムと寛容さについてお話していきましょう。

オーガズムの回数と寛容さは比例する

恋愛カウンセラー、渡辺ひろ乃さんは、著書『セックスでイケる体になれる本』の中で、セックスでオーガズムを感じる重要性について次のように語っています。

「オーガズムは、精神的余裕を生み、他者への許容と感謝の気持ちをもたらし、世界を平和にするのです。些細なことでいらついたり、他者に嫉妬したりするのは、自身の欲求不満が原因です。

個人の欲求は、物質的なもの、精神的なもの、肉体的なものと多岐に渡ります。が、オーガズム達成後は、あらゆる場面で多くのことを許せるようになるものなのです。

寛容さは、オーガズムに比例するといっても過言ではありません。多くの男女がオーガズムを定期的に得ていれば、世界から争い事は圧倒的に減るのです」

愛する人とのセックスでオーガズムを感じると、パートナーだけでなく、周りにも優しくなれます。

定期的にセックスでイっている女性って、表情がやわらかくて、心にも余裕がある人が多いです。穏やかな雰囲気で周りを和ませることができるから、自然と人が集まってくる。その女性に癒された人々も、また他人に優しくなることができ、幸せが連鎖していくのです。

セックスでイケなかった頃の私

私はセックスでイケるようになるまで、初体験から3年かかりました。当時からオナニーではイキまくっていましたが、それと同じ快感がセックスでも味わえるとは到底思えなくて、「セックスとオナニーの気持ち良さはまるで別物」だったのです。

その頃は、「まあセックスはそれなりに気持ちいいし、相手も喜んでくれるし、こんなもんかな。別にイケなくてもいいかな」と思っていました。でも一度、オーガズムのあるセックスを味わうと、やっぱりイクことって大事だし、カップル円満につながるなぁと強く思います。

セックスでイケなかった頃の自分を振り返ると、やたらと相手に奉仕してばっかりだったなと思います。

頑張ってフェラのテクを磨いたり、相手を喜ばせるためにイク演技をしてみたり…。その場では男性も喜んでくれるし、「エロいね」と言われれば、自分の心も満たされる。

そう思っていました。でも実際は、次のような負の連鎖がうまれています。

セックスをしているときは楽しくても、行為が終わって相手がスヤスヤと眠る姿をみていると、「自分はまだ満たされてないのに」と悶々としてしまう。浅い快感しか知らないから、またすぐにしたくなる。

相手に奉仕するだけのセックスは、知らないうちに欲求不満が溜まっていくのです。当時の私は、セックスが終わってから「私は彼に愛されているのだろうか」と情緒不安定になったり、イライラしたりすることがよくありました。

オーガズムを軽視する女性の行く末

セックスでイク・イケない問題の話をしていると、「別にイケなくても気持ちいいし…」と話す女性もいます。かつては私も同じように思っていました。

セックスはイクことがすべてではないし、愛する人と肌の触れ合いを通して、気持ちよくなれればそれでいい。

たしかにそうかもしれませんが、一度もオーガズムを味わったことがないのに、早々とイクことへのこだわりを捨ててしまうのは、もったいないと思います。

セックスでオーガズムを得られるようになると、セックスの満足度が圧倒的に高くなります。体と心はつながっているので、肉体的に深い満足感が得られると、精神的にも幸福感でいっぱいになるのです。

オーガズムのないセックスを繰り返していると、「セックス以外のこと」を重要視するようになります。

「彼とは会話をしているだけでも楽しいからセックスは別にしなくてもいい」
「疲れてるしわざわざセックスするなんてめんどくさい」

本当の意味で「深い快感」を味わったことがないから、セックスの優先度が低下していき、やがてセックスレスへとつながるのです。

イクための努力は怠らないようにしよう!

女性がオーガズムを得られない原因は、男性のテクニックが不足よりも、女性自身がオーガズムを得る訓練が足りていないことがあげられます。

セックスでイクためには、まずオナニーで自分がどのようにすればイクことができるのかを知ること。ひとりで自由自在にオーガズムを得られるようになったら、それをセックスでも再現してみましょう。

「セックスでイケない」と悩む女性は多いのですが、ぜひ「イクこと」を諦めずにプレッシャーにならない程度に貪欲に追求し続けてほしいと思います。