膣がゆるくなる?オーガズムでおこる「バルーン化現象」の謎

「お前の膣、ゆるゆるだな…」これは、セックス中に男性から女性へ行われる「ハラスメント言動」の代表格。

好きな人から「膣のゆるさ」を指摘されると、誰でも自信喪失してしまうもの。その無神経な言動がトラウマになり、セックスに対して苦手意識を持ってしまう女性もいるでしょう。

今回は挿入の良し悪しを決める「膣圧」に関して、男性が「緩くて物足りない」と感じてしまう「バルーン化現象」の謎に迫ってみました。

バルーン化現象ってなに?

女性はオーガズムを迎えると、膣の痙攣とともに膣の奥が風船のように膨らみます。これは射精された精液を貯めておくスペースを作るために起こる、体の自然現象。

女性のオーガズムはただ気持ちいいだけではなく、受精しやすくするという役割も果たしているのです。人間の体って本当によくできていますよね。

しかしながら、このバルーン化現象が起こっている時は、膣壁への摩擦が少なくなるため、ペニスを挿入していてもあまり感覚がなくなってしまいます。ペニスが膣内で迷子状態になるため、「ロストペニス」とも呼ばれています。

人によって感じ方は様々ですが、なかには「急に締めつけがなくなる」「挿入してる感覚がなく、イキにくくなる」など、女性のオーガズム前後ではっきりとした違いを感じる男性もいるようです。

褒めてごまかそう!

「女性がイクと締まりがよくなる」という情報は広く知られていると思いますが、正しくは「イク直前に膣圧が締まり、イク瞬間やその後は緊張状態から解放され弛緩する」のが自然です。

ひとりエッチの時を思い出すと分かりやすいのですが、快感が高まるにつれてギューッと膣が締まり、絶頂に達すると膣の痙攣とともに全身の力が抜ける感覚がありませんか。この時、膣の奥はふわっと膨らんで、精子の受け入れ態勢が整っているのです。

あくまでも自然現象なので、「ゆるい!」と女性のせいにするのは勘違い…!セックスの経験がある男性でも、女性の体やオーガズムに関して無知な人は意外と多いもの。

もしバルーン化現象について彼が知らない場合は、女性のほうから教えてあげましょう。「あなたのエッチがすごく上手だから、感じている証拠なんだよ!」と伝えれば、きっと喜んでくれるはずです。