クリトリスは女性だけに与えられた特権!正しく理解すべし

先日、「クリトリスっておしっこが出る場所じゃないの?」という女性に出会い驚きました。性に関する情報がこれだけオープンになった今でも、自分の体を正しく理解していない女性ってたくさんいます。

とくに女性器は、おしっこや経血が排泄される「汚い部分」と認識している人も多く、自分のアソコを直接見たり、触ったりすることに抵抗があるのです。

今回は知っているようできちんと知らない「クリトリスの正体」に迫っていきましょう。

クリトリスは最も感じやすい性感帯!

クリトリスは、膣と尿道の上に位置し、オナニーやセックスで快感を得るためだけにある器官です。普段は陰核包皮という薄い皮膚に覆われていて、指でめくると小さな突起物(クリトリス)が出てきます。

一見とても小さくみえるクリトリスですが、表から確認できる部分はごくわずか。ほとんどは体内に隠れているため、その全長は10センチにもなると言われています。

表に出ているのはクリトリスの先端部分で、男性のペニスにおける「亀頭」です。クリトリスの先端は、ペニス以上に神経が密集しているため、刺激されると感じやすく、強烈な快感を覚えます。さらに興奮時には膨張するのも特徴です。

体内に隠れている部分は、亀頭の下で二股に分かれ、膣と前庭球(大陰唇の裏側にある海綿体)をはさむように伸びています。興奮すると組織全体が充血して肥大し、膣を圧迫し挿入したペニスを締め付けるという仕組みです。

男性の中には、なぜか「名器、名器!」とアツく語る人がいますが、数の子天井とかみみず千匹とか、そんなものはただの幻想であり、男性にそれらが見分けられるわけがありません。セックスで感じていれば、女性は誰でも自然と名器になることを覚えておきましょう。

クリトリスの悲しい歴史

クリトリスが知られるようになったのは16世紀ごろですが、現在にいたるまで、多くの誤解や偏見、迷信につきまとわれてきました。

20世紀初頭にはフロイトが「クリトリスで快感を得ている女性は性的に未熟だ」などと発言。現在でも、イスラム教の慣習で「女性器の割礼」が行われている実態もあります。

快感が得やすい部分だけに、何かと誤解をされがちなクリトリスですが、決して「汚らわしい部分」ではないことを知っておきたいところ。

「女性が出産の痛みに代わって子作りを楽しめるように・・・」と神様が与えてくれたギフトだと思って、たっぷり愛情を注いであげてくださいね。