オーガズムに到達するまでの男女の反応はこんなにも違う!

「セックスでイケない」「彼の前戯がワンパターン」と悩む女性は多いですよね。男性に比べて女性の体はゆっくりとオーガズムにむけて快感が高まります。

どんなに立派なペニスを持っていても、適切なタイミングで使わなければ気持ちのいいセックスにはありつけません。

そこで今回は、セックスの流れの中で男女の体に表れる“快感サイン”と効果的な刺激の仕方についてお話をしていきましょう。

セックスにおける「快感」の4部構成

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セックスの基本の流れは、キスや愛撫、オーラルセックスなどの「前戯」に始まり、男性器が勃起、女性器が濡れてきたら「挿入」。ピストン運動を繰り返して男性が射精したら、ピロートークやスキンシップでまどろむ「後戯」の3部構成をイメージする方は多いでしょう。

もちろんそれも間違ってはいないのですが、この流れだけしか知らないと、女性の快感を無視したセックスになりがち。これは男性側の「愛情不足」というより、正しい知識を持っていないことが原因です。

その場合、「快感」のメカニズムを意識したセックスを心がけることで、男女ともに至福のひとときを過ごすことができます。セックスにおける「快感のメカニズム」は、以下の4部構成にわかれています。

・興奮期(性欲に火がついてムラムラし始める時間)
・高原期(一度高まった興奮が持続する時間)
・オーガズム期(全身に快感が流れる、クライマックス)
・消退期(心地よい気だるさと満足感が残り、性器が元の状態に戻る)

次の項目ではそれぞれのタイミングで、体にどんな反応が現れるのか。快感の度合いにあわせたおすすめの愛撫方法を説明していきます。

セックス中の男性の体の反応

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・興奮期

男性は主に視覚からの刺激で興奮し、性欲スイッチが入ります。なかには女性の胸元や体のくびれのラインを見るだけでムラムラしてしまう人も。男性の興奮期は、「ペニスが勃起しているかどうか」で簡単に見分けることができます。ズボンの上からペニスをソフトタッチして興奮度を測ってみましょう。勃起がいまいちなときは、キスや胸の愛撫をおねだりして男性をその気にさせます。

・高原期

勃起して刺激を受けると、尿道から「カウパー腺液」という透明な分泌液がにじみ出てきます。カウパー腺液には、「①尿道のお掃除」、「②膣とペニスの摩擦を少なくする(潤滑油)」「③弱酸性の膣内を射精前に弱アルカリ性にして精子を守る」という役目があります。女性の準備が整ったら挿入してOK。

・オーガズム期

ペニスを挿入して女性器の収縮による摩擦で射精の衝動が抑えられなくなると、尿道から精液が排泄されます。精巣に蓄えられていた精液が尿道を流れ外へと吐き出されます。その時間はわずか数秒。女性に比べてあっという間に終わってしまいます。

・消退期

射精から1分も経てばペニスから血液が引き上げ、勃起がおさまります。消退期のあとは「無反応期(賢者タイム)」といってまったく性的反応が起きなくなる時間があります。女性からすると「セックスが終わった途端に彼がそっけなくなった」と感じるかもしれませんが、これは体力回復のために欠かせない時間なので落ち込むことなく、一緒に余韻に浸ってまったり過ごしましょう。

セックス中の女性の体の反応

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・興奮期

エッチな画像を見ただけで一瞬にしてムラムラする男性に比べて、女性の性欲スイッチをオンにするには時間がかかります。視覚以外の感覚を刺激にくわえて、愛情を感じさせるスキンシップが欠かせません。興奮してくるとじわじわと愛液と呼ばれる分泌液が膣からにじみ出てきます。

・高原期

女性器の赤身が増してふっくらとして、膣口がひろがってくると男性器の受け入れサイン。濡れているからといってすぐ挿入はNGです。女性は興奮期にはいってからオーガズム期までさらに時間を必要とします。無理に指を挿入したりせず、クンニリングスや全身への愛撫でゆっくりと快感を高めるのがポイント。

・オーガズム期

骨盤底筋群が緊張を始め、子宮と膣、肛門括約筋が約0.8秒に1回のリズムで痙攣。ビクビクビク…とものすごいスピードで膣が収縮し、全身へ快感が広がります。この収縮は射精したペニスを膣の奥へと引き上げ、受精しやすくする効果があるそうです。オーガズム中の女性は、呼吸が荒くなり、全身が温かくなります。1回射精したらしばらく勃起しない男性と違って、女性のなかには繰り返しオーガズムを迎えられる人がけっこういます。女性の好みにあわせて、2度目3度目へチャレンジしても◎。

・消退期

膣の収縮がおさまり、骨盤に流れ込んでいた血液がすっと引き、ふっくらとした性器も元に戻ります。イった後は全身がとても敏感になっているため、性器に触られるとくすぐったいと感じることも。人によっては体に触られることを嫌がる女性もいるので、隣で寄り添いそっと見守るのが紳士です。

あらためて快感のメカニズムを知ると、相手を喜ばせる方法や自分がもっと気持ちよくなるヒントが見えてきます。パートナーと一緒に共有して、息ぴったりのセックスを楽しんで下さいね。