オナニーのやりすぎがもたらす心身への悪影響(デメリット)

仕事でストレスが溜まっていたり、生理周期の影響だったり…。毎晩寝る前のオナニーが日課になるほど、どうしてもムラムラが抑えられない時期ってありますよね。

オナニーをやりすぎると「肌が荒れる」「バカになる」「ハゲる」など様々な憶測が飛び交っていますが、その噂のほとんどはデマに過ぎません。

以前、知り合いの産婦人科医に「オナニーをし過ぎると体に悪影響はありますか?」と聞いたところ、「むしろ性欲を我慢してイライラするほうが心身の健康に良くない」と言われました。

それでも発情期の猿のように暇さえあれば“性器いじり”をしてしまうと、「私って大丈夫?」と不安になるもの。そこで今回は、オナニーをやりすぎることで何かデメリットはあるのかを考えてみました。

女性はどのぐらいの頻度でオナニーしてるの?

オナニーをやりすぎることのデメリットを考える前に、そもそも周りの女性たちはどのぐらいの頻度でオナニーをしているのか、気になりますよね。

以前、「こちらの記事」で紹介したアンケート結果によれば、「オナニーをしたことがある」と回答した女性は95%。オナニーの頻度は、「週1~2回」が最も多く46%。次に「週3~5回(21%)」、「月1回程度(18%)」、「ほぼ毎日(6%)」という結果でした。

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同調査では「1日の回数」まで調べられていなかったのですが、PINKYの人気連載、一般女性へオナニーを取材する「オナニー白書」を参考にすると、「1日に何度もオナニーをやめられなくなったことがある」という女性はけっこう多いです。

取材に協力してくれた女性のなかでは、「受験勉強や就活、転職など進路のことで悩んでいるとオナニーの頻度が増える」傾向も見られました。

いずれにしても5人に1人は「週に3~5回」オナニーをしているので、2日に1回ペースでオナニーをしても「やりすぎかも…」と心配することはなさそうです。

オナニーをやりすぎるデメリット1:自己嫌悪に陥る

続いて、「オナニーをやりすぎことのデメリット」を見ていきましょう。まず一つ目は、自分の性欲を肯定できずにいると、行為後に「あぁ、また時間をムダにしてしまった」と落ち込んだり、自分嫌悪に陥ったりする女性もいるようです。

これは誰しもが通る道ですよね。私も思春期の頃は今よりもずっと性欲が強くて、オナニーに対するうしろめたさも感じていたので、毎晩「この1回で終わりにしよう!」と心に誓いながら、こそこそと楽しんでいました。

今でこそ、「女性もオナニーをするのがフツー」という考えが広まりつつありますが、それでもなお、性的快感を得ることに対して罪悪感やうしろめたさを抱いている女性もまだまだ多いのではないでしょうか。

とくに家庭環境が厳しかったり、セックスの話をオープンできる恋人や友人が身近にいなかったりすると、性に対してネガティブな感情を持ちやすいようです。

オーガズム後の賢者タイムは誰でも冷静になるので、少なからず「何してんだろ、自分」といった虚しい感情が沸いてくるものですが、それが強すぎると精神衛生上あまり良くないかもしれませんね。

オナニーが心のストレスになっていると感じる人は、自分の中にある「性のイメージ」を見直してみるといいでしょう。

オナニーをやりすぎるデメリット2:セックスでイキにくいと感じることがある

ほかにオナニーをやりすぎることの実害があるとすれば、オナニーのときにセックスでは再現できないような強い刺激をしすぎて、セックスでイキにくい体質になることもあるようです。

シャワーやローター、バイブなど「特定の道具に頼っている人」や「うつぶせで握りこぶしを股間にグリグリと押し付けるようなスタイル」の人などがこれに当てはまります。

あと盲点なのが、姿勢ですね。「足を伸ばさないとイケない」「うつぶせじゃないとダメ」という人は、オナニーでもセックスでも体位が変わるとオーガズムに達するのに時間がかかることが多いようです。

とはいえ長年慣れ親しんだスタイルをいきなり変更するのはけっこう大変なので、このあたりはセックスのときに、パートナーと相談しながら、なるべくイキやすいスタイルを探してみるといいかもしれませんね。

セックスでイキにくくなる「女性のオナニースタイル」3選

2015.03.15

オナニーをやりすぎるデメリット3:セックスの必要性を感じなくなる

オナニーが気持ち良すぎて、「パートナーとセックスしたい」という欲求が減ってしまうこともオナニーをやりすぎることのデメリットとして挙げられるでしょう。「ひとりのほうがラクなんだもん!」ってやつですね。

まあ気持ちはよくわかります。かつて私もセックスでイケなかった時代に、彼氏とお泊りした翌日は前の晩のセックスをおかずにして、「あのときこんなふうにしてほしかったのに!」とか妄想をひろげながら、ひとり寂しくサワサワとアソコに手を伸ばしていたものです。

彼氏とのセックスが楽しければ問題ないのですが、そもそもセックスがそれほど好きではなかったり、彼がものすごく下手だったりすると、セックスレスへまっしぐら。愛情を確認するためのセックスが、どちらか一方の性欲を満たすための手段になってしまうのです。

体は交わっていても、心はすれ違ったままのセックスほど虚しいものはないですよね。「最近、惰性でセックスしてるかも」と思った方は、性処理のためのセックスに偏りすぎていないか、今一度見直してみましょう。

オナニーをやりすぎるデメリット4:疲れやすいと感じる

オナニーによる消費カロリーは女性の場合で約60~70kcalほど。手先や腕を動かすだけなのでそれほど疲れることはありません。しかし人によっては、オーガズムを感じると眠気や倦怠感に襲われて、しばらく何もできなくなる人もいます。

寝る前であればとくに問題はありませんが、四六時中、オナニーの衝動が抑えきれなくなると、仕事やデートの間にこっそりトイレでオナニーをして、その後無気力になってしまうようでは日常生活にも支障がでてきますよね。

いつでもどこでもオナニーの衝動を抑えきれなくなってしまうという方は、過度のストレスなど心に病気を抱えている可能性もありますので、早めに病院に相談してみるといいかもしれません。

何事もほどほどが大事!

生きている限り、性欲は枯れることなく押し寄せてくるもの。オナニーを我慢しすぎてストレスになるぐらいなら、ひとりでサクっと処理してしまったほうが心身の健康につながります。

しかしオナニーをやりすぎるとセックスに対する欲求が減少したり、オーガズムを感じにくくなったりするなどのデメリットも付き物なので、何事も「ほどほど」が大切です。

退屈で1日に何度もしてしまった日は、その翌日から数日間「オナ禁」をするなど、自分なりにコントロールしていくといいかもしれませんね。