性欲旺盛でも、オナニーは怖くてできない女性【オナニー白書Vol7】

この連載では、20代~30代のイマドキ女子たちのオナニー事情を個人取材。女性目線で、女性が気持ちよくオナニーを楽しむための秘訣を大調査していきます!

今回のオナニスト人物紹介

今回お話を聞いたのは、29歳NGO職員の女性。「セックスは好きだけど、オナニーは苦手」と話す彼女。性に対して嫌悪感を持っているわけではないのに、彼女がオナニーに目覚めなかった理由は、どこにあるのでしょうか。

性に目覚めたのは中学生の頃

ーー性の目覚めはいつ頃ですか?

彼女がオナニーと出会ったのは、中学生の頃。仲のいい男友達に「女子もやるでしょ?」と聞かれて、びっくりしたのだとか。

「オナニーのことを初めて知ったのは、中学生の頃。仲のいい男友達に『女子もやるでしょ?』と聞かれてびっくり。さらにその男の子から『野菜やマジックをアソコにいれると気持ちいい』という話を聞き、興味は湧いたけどそれよりも“恐怖心”が先行してしまって。当時タンポンすら入れることができなかった私は、変な噂にただ怯えているだけでした」

ーーそれではオナニーは今でも未経験…ですか?

「いいえ。実はハマっていた時期もあります(笑)。大学生の頃に付き合っていた恋人にローターをプレゼントしてもらったことがありました。親指サイズぐらいで、振動で外を刺激するというもの。

オナニーといえば『巨根を膣に突っ込む』というイメージがあったけど、これなら怖くないかも……と思いました。実際、気持ちよかったので、彼と会えない日は、頻繁に使っていた時期も。

ローターが壊れてからは、シャワーを当ててみたり、指を入れてみたり、外を刺激してみたり、いろんな方法を試してみましたが、感じる前に『私、何やってるんだろう』と冷静になり、途中でやめてしまいます」

「オーガズム」はそんなに重要なことじゃない

ーーそれではオーガズムは未経験ですか?

「そうですね。恋人とは、アブノーマルなセックスも好きで、オープンに性を楽しむほうだと思いますが、性欲は強くても“オナニーをしたい”という発想にはなりません、

私は“相手が感じている姿をみて満足するタイプ”。自分から奉仕をして、相手の感じている声が聞こえると、すごくうれしいし、相手を興奮させるために演技をすることもよくあります。オナニーだとその満足感が得られないから、あまり好きになれないのかな……」

ーーオーガズムはさほど重要なことではない…と。

「セックスでイケたかどうかも、そんなに重要ではありません。もともとオナニーをしない体だから、性器で感じることにあまり関心がないのかも。それよりも相手の姿をみて、頭で興奮するほうが好き。

今は恋人はいないけど、オナニーをしたり、セフレを作ったりしようとは思いません。性的な満足感って、恋人がいて、初めて満たされるものだから」

昔と比べて、気軽にセックスを楽しめる世の中になった今、相手を使ったマスターベーションを行う男女が増えている気がします。

射精のために女性の身体を利用する男たち。そして彼らの欺瞞に満ちた愛情を求めて、たいして気持ちよくもないセックスでゆがんだ自尊心を育てようとする女性たち。

そんな不幸なセックスを繰り返す男女には、「恋人以外の人とするセックスなんて無意味」と言い切る彼女のように、もっと強く生きてほしいと思います。