エロと無縁の世界で育った、オーガズム未経験者【オナニー白書Vol20】

今回お話を聞いたのは、「21歳/大学生/彼氏なし」の女性。これまで一度も恋人ができたことがないという彼女は、SEX経験もゼロ。処女の友人と「さすがにヤバいよね」と口では言うものの、さほど焦っていない様子でした。

エロいことに興味がない

ーーオナニーの話を聞いてもいいですか。

「え、たぶん何もお話しできることがないと思います。私、したことないんです。そっち系にまったく興味がなくて」

ーーアダルトビデオをみたり、セックスについて調べたり、エロの世界に興味を持ったことはこれまで一度もないということですか。

「うーん、そうですね。セックスという言葉は、中学生の頃に初めて知りました。でもその当時、私はいつも女子グループにいたので、男子と深く話すことはなかったし。高校で女子校に進学してからは、異性との関わりはゼロになりました。だから、エロとは無縁で生きてきたんです」

ーーでも女子校って男子の目がないから、けっこうエグい話もするって聞いたことがあるのですが、そんなことはなかったのですか。

「下ネタを話すグループはあったんですけど、私はいつも“無知な子扱い”されていて。近くにいると、“あ、あなたにはまだ分からないから。聞いちゃダメだよ”って、からかわれてたんですよね」

ーー周りの友人とエロ話をすることもなければ、自分で学ぼうとも思わなかったんですね。

「はい、そんな感じです。でも最近、ちょっと焦っていて。大学に入学して、男友達ができたんですけど、下ネタを振られても意味が分からないんですよ。だから無反応でいると、周りから『コイツ、ヤバい』みたいな感じで言われて。『経験がないからしょうがないじゃん!』って開き直ってますけど・・・私って無知すぎるかなぁとも思います」

オナニー=自分には関係のないこと

ーーでは、これからエロの勉強してみようかな、という気持ちはあるんですか。

「うーん、あんまり。仮にこの先彼氏ができても、セックスしたいとは思わなさそうだし。どうやったらそういう気分になれるのか、わかりません。だからしなくていいかなと」

ーーなるほど。エッチな気分になれないのは、オーガズムの経験がないことも関係しているのでは。まずはオナニーで、感じるトレーニングをしてみてはいかがでしょう。

「えぇ。めんどくさい!ベッドに入るとすぐ眠くなっちゃうし、そんなことしたら彼氏ができなくなりそう」

ーーオナニーに対しては、どんなイメージを持っていますか。例えば、私はオナニーが大好きで、毎日の日課のようになっているのですが。そういう話を聞くと、どう思いますか。

「うーん、大人なんだなぁと思います。かといって、自分がしてみたいかというと、そんなことはないかな。エロの世界って、自分には関係のないことだなって。これまで何も知らなくても生きてこれたし、この先も同じような感じだと思います」

オナニストの私からすれば、「エロのない人生なんて退屈でつまらない」の一言に尽きるのですが・・・性欲にエネルギーをまったく使わない人間もいるですね。そのうち彼女にも好きな人ができて、オーガズムの幸せを経験してほしいなぁと思います。