あなたのセックス、いつも「不完全燃焼」で終わっていませんか?

不完全燃焼セックス
不完全燃焼セックス

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「セックスでイったことがない」「どうやったらイケるのか分からない」

女性とセックスの話をしていると、上記のような悩みを頻繁に耳にします。

状況はそれぞれ違いますが、彼女たちの心の内には、「彼は『私が満足している』と思い込んでいるけど、本当は何も分かってない」というような不満が根っこにある様子。ですが、それを彼にうまく伝えることができずに、自分の胸に秘めたまま、悶々としている人が多いようです。

 

◆彼に喜んでもらうために「尽くしすぎてしまう」女性たち

Aさん(30歳)は、これまでいろんな男性とお付き合いをしてきましたが、セックスで深い満足感を得たことは1度もない、と言います。

彼女は、清楚系できれいな女性。女性からみても「典型的なモテるタイプ」で、好きになった男性とは必ず順調に付き合えるというほど、恋愛に不自由をしたことはない、というほど。

彼女の場合、表面的な問題はありませんでしたが、話を掘り下げていくと、「男性との関係が深まるにつれて、相手に尽くし過ぎてしまう傾向がある」ことが分かったのです。

その傾向は、セックスにも、顕著にあらわれていました。

「20代前半の頃は、『フェラが下手だと男性に嫌われる』と思ってました。だから、ネットで情報収集して、自分の指をペニスに見立てて、練習していた時期もあります。それで、男性から『(フェラ)上手だね』とほめられるとうれしくなって、もっと頑張っちゃう。生理の日やセックスが面倒な日に、男性から求められると、フェラで抜いてあげることも。さすがに尽くし過ぎでしょうか?」(Aさん)

セックスのときは、相手の反応ばかり気にして、つい頑張りすぎてしまうというAさん。

心の中では、「自分も気持ち良くなりたい。男性にオーガズムに導いてほしい」と思っていても、相手のことを考え過ぎてしまい、いつもすっきりせずに終わってしまうのだそう。

「相手の喜ぶ顔をみるのは楽しいけれど、尽くしたところで、見返りがあるわけではないから。悲しくなって、セックスが終わったあとに、『私のこと愛してないの?』と泣いてしまったこともあるんです」(Aさん)

本心では、自分は喜んでいないのに、無理して彼に尽くそうとするから、「なんでいつも私ばかり・・・」と不満が残る。彼女の話を聞いていると、そんな窮屈さが感じ取れました。

 

◆セックスを楽しむ女性は、「自分の体が喜ぶこと」を考えている

Aさんのように、男性から愛されるためにセックスで頑張りすぎてしまう女性って、けっこう多いものです。

しかし、その価値観こそが、セックス下手なマグロ男子を量産し、自分も男性も幸せから遠ざけているとしたらどうでしょうか。

「相手に喜んでほしい」という気持ちを持つことは素敵なことですが、セックスの喜びは、「男性に尽くすこと」だけではありません。

自分の欲望に耳を傾けて、心を解放すること。自分の体が喜ぶことを考えることも、同じぐらい大切です。

もし、いつもセックスでは相手の顔色ばかり気にして、頑張りすぎている人がいるとしたら、「先に尽くすこと」をやめて、「自分の体を愛すること」に意識をむけてほしいのです。

セックスで自分の体を愛するとは、「何をしたら自分は気持ち良くなれるのか」を考えること。その方法は、無限にあります。

いまいち何から始めたらいいのか分からないという人は、下記のようにリストを作ってみるのもいいでしょう。

<やめること>
・セックスしたくない日に無理して応じる
・フェラで抜く
・いつも騎乗位でフィニッシュをむかえる
・感じていないのに演技をする

<自分の体を愛すること>
・彼にハグされながら、クリトリスを愛でる
・時間をかけてクンニをしてもらう
・挿入中にクリトリスに手を伸ばしてみる

女性にとって幸せなセックスとは、心を解放させることから始まります。ありのままの自分を愛してくれる相手をみつけて、頑張らない愛情表現を心がけてみてくださいね。