生理周期に合わせたセックスの楽しみ方

女性の体は生理の周期にあわせると、4つの時期にわかれています。

生理前になるとイライラしてパートナーにきつく当たってしまったり、些細なことで落ち込んだりしてしまった経験はありませんか。これはプロゲステロンという女性ホルモンが悪さして起こるもの。

女性ホルモンは「性欲」とも密接に関係しているので、正しく周期を把握すれば、自分のコンディションにあった「より気持ちいいセックス」を楽しめるようになります。

◆生理中(1日目~7日目)

感じやすさ★☆☆☆
生理が始まってからの7日間はデトックス期間。エストロゲン・プロゲステロンともに最低量で、生理の経血とともに水分、老廃物、便などため込んだものをお掃除する時期です。

感度は今一つ。生理中は免疫力が低下しているので、ピストン運動で雑菌や経血が奥に入っていくと、炎症や子宮内膜症の原因にもつながることも。なので、生理中のセックスはおすすめしません。

その代りに、夜寝る前にお互いの体をマッサージして、心身を癒しましょう。たまにはセクシャルな気分を抜きにして、好きな人の肌に触れ合うのも新鮮。マッサージで体の凝りがほぐれると、交感神経が働いてリラックス効果が高まります。

同時に、肌の触れ合いを通して、愛情ホルモン・オキシトシンという物質が分泌されるので、挿入がなくてもセックスをした後のような幸福感が味わえるはず。

◆生理後(8日目~14日目)

感じやすさ★★★★
生理周期8日目~14日目までは、心身ともに開放的な気分に包まれて、絶好調な期間。体調と比例して、感度もよくなっていくので、最も感じやすい時期ともいえます。

体が身軽で運動に適しているこの時期は、自分と彼とのベストポジション探しがおすすめ。

正常位でも、女性がひざを伸ばす・曲げる・片足だけ上げる・彼の肩の上に足を乗せるなど、いろんなバリエーションがあります。いつも何となく同じ体位で終わっているという人は、少し変化をつけて、感じる角度や深さを見極めて。

◆排卵後(15日目~21日目)

・感じやすさ★★☆☆
この時期は、プロゲステロンが分泌され始め、少しずつ体が重くなりはじめます。エストロゲンの下降に引っ張られて、セロトニンなどの神経伝達物質が減り、マンネリ化を感じやすくなる時期です。

この時期は、ドーパミンを意識したセックスがおすすめ。たとえば、いつも夜にセックスをするなら、朝起きてからしてみたり。家にあるタオルやバスローブの紐で目隠しをしてみたり。少し変化を加えてみると、新鮮な気分で楽しめるかも。

◆生理前(22日目~28日目)

・感じやすさ★★★☆
この時期は、プロゲステロンが強く影響し、水分や栄養分から不満、イライラまでがっつり抱え込んでしまう時期。体の重さにつられて感度もにぶる傾向に。

しかし生理直前は、エストロゲン・プロゲステロンともに減少し、男性ホルモンの働きが強く出て性欲が高まりやすい時期でもあります。そんなときは能動的に動いて、感度の開発もしやすい時期。

たまには女性からリードして、彼の上に乗ったり、フェラテクを磨いたり、本能のままにセックスを楽しんでみてはいかが。上に乗るときはぜひ膣に意識を向けてみて。自分から動くことでストレスも解放され、だる~い気分もすっきりするはず。

参考文献:松村圭子「ずぼらちゃんのSEXバイブル」

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