セックス筋を鍛えて性欲増進!医師が薦める「セックス筋体操」とは?

少し前に話題となった「膣トレ」。女性の子宮や膀胱を支えている「骨盤底筋(セックス筋)」を鍛えると、尿漏れや便秘の改善だけでなく、セックスでオーガズムを感じやすくなると注目され、多くの本が出版されました。

実は骨盤底筋は別名「セックス筋」と呼ばれ、男性にとっても勃起力を高めたり、長い時間持続させたりするために欠かせない筋肉なのです。

「妻の事は愛しているけれど、どうにもこうにも勃起できなくて…」
「もう旦那とは何年もセックスレス。このまま私たち一生しないのかしら…」

そんな悩みを抱えるカップルに向けて、医学博士・清水一郎氏の著書『老いない性ライフ』を参考に「セックス筋体操のやり方」をご紹介します。

セックス筋ってどこにあるの?手で触れてみよう!

セックス筋(骨盤底筋)は、恥骨から尾骨につながる筋肉群のこと。男性のペニスや前立腺、女性のクリトリスや膣、そして男女共通の尿道、膀胱、直腸などを支えています。セックス筋の位置は外から簡単に確認することができます。

男性の場合は肛門と玉袋をつなぐライン。女性は肛門と膣口の間の部分。ここを指で触りながら肛門を締めると、指にピクリと伝わる感触がセックス筋の位置です。

自転車に乗ったときにサドルに当たる部分と覚えておくといいですね。実際に、セックス筋体操をするときには、この位置を意識して行うとより効果的にトレーニングができますよ。

セックス筋を鍛えるメリット(男女別)

続いて、セックス筋を鍛えることで得られるメリットを見ていきましょう。

男女に共通するメリット

・腸内環境が整い、便秘が改善する
・快食・快眠・快便で健康的な生活が送れる
・男性はテストステロン、女性はエストロゲンの分泌量が増え、男女それぞれの性欲を高めるとともに、「男らしさ」「女らしさ」を促す作用がある

男性のメリット

・勃起力が維持できる
・射精をコントロールすることで極限のオーガズムを長時間味わえる
・前立腺肥大症の予防や改善作用

女性のメリット

・女性器の血行が良くなり、濡れやすくなる
・オーガズムを感じやすくなる
・頻尿、尿漏れの予防につながる

ペニスの勃起力がアップして、女性も濡れやすくなれば、男女ともに質のいいセックスが楽しめるようになるでしょう。

年齢を重ねると筋力は衰えるもの。とくに女性は、出産の影響でセックス筋の筋力が影響を受けやすくなります。長くセックスをし続けるためにも、ふたりで身体のメンテナンスを習慣にしたいですね。

セックス筋体操のやり方

それではいよいよセックス筋体操のやり方をご紹介しましょう。そのやり方は筋トレの定番である「スクワット」。

清水医師によれば、「スクワットはセックス筋だけでなく、体幹(お腹や背中のまわり)の筋肉から、お尻、太もも、ふくらはぎなどの下半身の主要な筋肉を一度に鍛えることができる優れもの」なのだそう。

セックス筋の鍛え方

1.両足を肩幅に開き、背筋を伸ばして立つ。両手は胸の前で交差する。
2.まっすぐ前を見ながら、腰を後ろに引いて4秒ほどかけてゆっくりおろす。
※このとき背筋はまっすぐにしたままで、丸めない
※膝がつま先より前に出ないように、また直角以上に曲げないようにする
3.4秒ほどかけてゆっくり立ち上がる。
※2と3の動作を5回1セット。1日3セットを目安に行う。

あおむけで行う場合

1.足を肩幅に開いて、膝を立て、お腹に両手をあてて力が入っていないことを確認する。
2.5秒間だけ肛門を締めて停止し、5秒かけてゆるめる

この動作を10回続けて行う。これを1セットとし、1日3セットが目安。

椅子に座って行う場合

1.背筋を伸ばして椅子に腰かけ、足を肩幅に開く。
2.お腹に力を入れないで5秒間、肛門に力をいれ、5秒かけてゆるめる。

この動作を10回。毎日3回行う。

セックス筋を鍛えるには「ながらスクワット」もおすすめ!

セックス筋を鍛えるにはとにかく毎日続けることが大切。生活のなかに自然に筋トレを取り入れるためにも、歯磨きのとき、テレビを見ているときなど「ながらスクワット」が良いそうです。

お互いに向かい合って会話をしながらスクワットをしてもよさそうですね。見つめ合いながらうっすらと汗をかく程度に筋トレを続ければ、心も体もリフレッシュして、幸福感に満たされることでしょう。

セックス筋を鍛えて、いつまでも長くセックスを楽しみ続ける関係でいたいものですね。