女性の2割アナル経験あり!最新の調査で明らかになった若者の性事情

前回の記事では、熟年世代の性事情についてお伝えしてきました。50・60代の男女は「経験」と「コミュニケーションスキル」によって、他の世代よりも満足度の高いセックスができているというお話でした。

しかし若者世代だって負けてはいません。セックスの質は熟年世代よりも劣るかもしれませんが、“性への好奇心”は旺盛です。

海外の調査によれば、膣への挿入に限らず、アナルやオーラルセックスなどいろんなタイプのセックスを試しているようです。

この20年でアナルセックス経験者が2倍に?

調査では、イギリスに住む16歳~24歳の45000人以上を対象に行ったアンケートを分析。具体的には、個人的な性体験、特定の性行為に対する姿勢、全体的な性行動などについて質問項目が含まれています。

その結果、膣、オーラルセックス、アナルへの挿入をしたことのある異性愛者の割合が1990年から2012年にかけてほぼ2倍に増えていることが明らかになったそうです。

最新の研究では、2010年と2012年の間に女性は5人に1人、男性は4人に1人が過去1年以内に「膣、オーラル、アナル」の3つのタイプの性行為をしたことがあると回答したそうです。

自由なセックスが広がる一方で気になるのが「安全性」

若者が自由にセックスを楽しむようになった要因のひとつとして考えられるのが、AVの存在。インターネットやスマホが普及したこの10数年で、性について得られる情報量は膨大に広がりました。

セックスに関して気になることがあれば、「特定のキーワード」を検索するだけで、生々しい動画や画像まで出てきますよね。

「美味しいものを食べたい」「疲れたからふかふかのお布団で眠りたい」など、食欲や睡眠欲と同じく、性欲はすべての人が持っている生理的な欲求です。

「もっといろんなセックスを試したい!」と探求心を持つのは自然なこと。とくに若いうちは、性欲も体力も旺盛なので、いろんなプレイを試したくなるものですよね。

とはいえ、セーフセックスを無視したプレイスタイルは、自分と愛する人の心と体を傷つけることにもつながります。

例えば、調査で女性の2割が「経験済み」と回答したアナルセックスは、性感染症や痔のリスクを高める危険なプレイ。アナルに挿入したペニスをそのまま膣に入れたりすれば、膣が炎症をおこしてしまいます。

そんな若者の性の実態に対して、アメリカ・ハーバード大学では、「アナルセックス101ワークショップ」という講座が開催され、若者が安全なセックスをできるように教育する取り組みが行われているそうです。

ワークショップは教室に限らず、#MyFirstTmeというハッシュタグをつけて、Twitter上で初めての性体験について発信しあうなど、オープンな議論の場を提供しています。

アメリカに比べて日本の性教育ってあってないようなものですよね。若者がもっと気軽に参加できるワークショップがあったらいいのに…と思う今日この頃です。

参考サイト:Study Shows Young People Are Having More Kinds of Sex(TeenVogue)