新鮮な野菜サラダといえば、健康にいいという印象を持つ人もいるでしょう。
たしかに野菜不足になりがちな現代人にとって、積極的にサラダを食べるのはいい習慣ですが、野菜には食べ方に注意が必要です。
◆生野菜は体を冷やす?!
東洋医学には、陰陽論という考え方があり、いろんなものを「陽性」と「陰性」の二つに大別をします。例えば、男性は陽、女性は陰、太陽は陽、月は陰、夏は陽、冬は陰などで、そのバランスで成り立っていると考えます。これは食事でも同じで、陽と陰の食材をバランスよく摂ることが健康の秘訣なのです。
野菜には陰性のものが多く、特にサラダで使われる葉物は、体内の熱を下げる性質を持つので、夏の暑い時期には恵みの食材となりますが、冬には不向きです。特に陰性の女性は、もともと体が冷えやすいため、陰の食材を摂り過ぎてしまうと、体内のバランスを崩してしまいます。
そのため、できれば野菜は熱を通して食べるなど、性質を変えて食べるように工夫をしたほうがいいでしょう。
◆野菜を食べるときのポイント
続いて、野菜の上手な食べ方についてお話します。
1.熱を加える
煮る、炊く、蒸す、ゆでるなど、どんな方法でも構いません。また熱を加えることで、一度に多くの量を摂取することができます。この時期は、鍋がおすすめですね。
2.塩を加える
塩は体を温める性質が高いといわれています。どうしても生野菜が食べたくなったら、ドレッシングではなく、塩を加えましょう。そうすることで、生野菜のシャキシャキ感を味わいながら、美味しく野菜を摂取することができます。
3.発酵食品と一緒に
代表的な発酵食材といえば「お漬物」ですね。漬物にすると野菜の性質は変わります。塩をかけるのと同じように、生野菜に味噌や娼婦などの発酵食品をかけて食べるようにすると、バランスが取れて、体にも優しいでしょう。
◆果物はどう食べたらいい?
果物は、生野菜と同様に体を冷やす働きがあるため、体調や時期にあわせて適度に摂るようにしましょう。夜はなるべく避け、午前中のうちに食べることをおすすめします。
ただし、すべての果物がNGというわけではありません。たとえば、風邪を引いたときに食べるといいといわれる「リンゴ」は、胃にやさしく、体を温める作用があります。ちなみに、リンゴに含まれる「ボロン」には、女性ホルモンの分泌の調整作用があるといわれ、抗酸化作用もあるポリフェノールも豊富なので、女性なら積極的に摂っていきたい食材のひとつです。